30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑫

  今回は技術士二次試験の合格体験記第12回になります。今回で完結の予定です。それでは最後までお付き合いください。

 

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その①

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その②

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その③

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その④

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑤

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑥

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑦  

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑧

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑨

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑩

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑪

  

 

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口頭試験後の日々

 口頭試験が終わって年が明けると、毎年恒例の会社の新年会に参加した。会社の新年会は全社員対象なので、ホテルの大広間を貸し切って盛大に行われる。同期と顔を合わせられるのもこの日だけだ。(全国に事務所があり、余程のことが無いと他事務所に行くことはない)

 一昨年の忘年会で技術士二次試験の受験を決める切っ掛けをくれた先輩に、本当に受験したことを伝え、口頭試験まで無事辿り着けたことを報告した。そしてやはり上司や所長などは結果が気になるらしく、口頭試験の手応えなど根掘り葉掘り聞かれた。そして所長からは、「私も受験したら受かるか?」と聞かれた。その方は私が認める数少ない技術者のうちの一人。もちろん「努力次第だと思います」と答えた。技術者が技術士になるにはただ試験に受かればいいということではなく、覚悟が必要なのだと心の中で付け加えた。

 

合格発表まで

 それから合格発表の3月6日まではあっと言う間だった。仕事に没頭していたこともあると思うが、合格発表までの期間に不合格かもしれないというストレスを感じないようメンタルコントロールをすることは重要だ。

 合格発表前日の夜は筆記試験同様あまり寝られなかった。合格発表は5時50分だった。技術士会の合格発表を確認する。受験番号を探している時が一番緊張するが、毎度機械部門の機械設計は一番上に番号が並ぶので心臓に悪い。私の受験番号は一桁なのですぐ見つかった。合格していた。以前不合格の夢を見たので、これが夢でないこと(ベタだが頬をつねったりして)を確認した時、自分でも恥ずかしくなるようなガッツポーズをした。野球で三振を取った時よりも大きなガッツポーズだったかもしれない。

 起きてリビングで余韻に浸っていると妻が起きてきた。一番に報告すると、筆記試験同様大変喜んでくれた。今思うと多くの方に喜んでもらったが、この時が一番嬉しかったかもしれない。家族の為にも頑張ろうという気持ちが、私の中でとても大きかったのだろう。

 会社に出社して、同僚に報告すると皆喜んでくれた。なりふり構わず会社の休憩時間などにも勉強していたため、皆挑戦に関しては知っていた。上司からは尊敬すると最大限の誉め言葉を頂いた。私の数年に及ぶ挑戦のきっかけをくれた人。私が技術者として初めて認められた瞬間だった。 

 その日帰宅すると、妻が私の大好物のチーズケーキを1ホール分買ってきてくれた。合格祝いだそうだ。私は逆に感謝したい。ここまで私の挑戦を支えてくれたことを。だから子供も含め、一緒にチーズケーキを食べながらこの幸せを噛みしめた。

 

技術士登録まで

 合格発表後すぐにでも登録を済ませたかったが、社印をもらうのに大分手間取ったので、登録証が届いたのは5月になってからだ。ここまで、周りから技術士の○○さんといわれる度、まだなんですよと説明するのが煩わしかった。口頭試験が終わって自信のある方は、合格発表後即申請できるよう準備しておいてほしい。

 

chuckmechanicalpe.com

 

最後に

  努力次第の本当の意味は、受験勉強だけを指しているのではなく、技術士としてあり続けることが出来る努力を指している。つまり継続研鑽である。私は技術士になってまだ半年の新米だが、技術士であることのプレッシャーから逃げたくなることもある。それはまだ私が技術者としての実力や実績が不足しているからだと思う。自分が胸を張って技術士を名乗るためにも、今後も努力を継続していくつもりだ。

 そして、来年は総合技術監理部門への挑戦を予定している。もちろん自分の為に受験するわけだが、このブログを読んでくれている方々へ、少しでも挑戦することへの大切さが伝わるよう結果を出す所存である。