30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その②

 前回から合格体験記を記事にしておりますが、今回は2回目になります。引き続き最後まで目を通していただき、受験勉強の参考にしていただけたら幸いです。

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技術士二次試験におけるターニングポイント

 3月になって、大分キーワードの蓄積が出来てくると、重要キーワードは出がらしになった。例えば、リスクアセスメントや信頼性設計などは過去問にも出ていた。あとは如何に今年の問題を予想し、そこを狙ったキーワードを抽出できるかである。私が抽出したキーワードは以下を参考にしてほしい。

 

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  そして、3月になるともう1か月で受験申込書の提出時期だ。私は先に部門と選択科目を決めていたため、あとは業務経歴業務内容の詳細をどうするか考えなければならない。以前買った参考書を読んでも正直私の経歴や実力にあわせてどのように表現すべきかわからなかった。そこでインターネットで調べたところ、有料講座にて受験申込書の添削をしているところがあったので、検討することにした。どうやら受験申込書の添削はおまけの様なもので、実際は論文の添削やスクーリングがメインのようだった。模擬試験までセットになったプランもあったが、合格率の低さから正直自身が無かったため、様子見で論文と受験申込書の添削のみ依頼することにした

 受験申込書作成時のポイントは以前記事にしたのでそちらを参考にしていただきたい。

 

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 有料講座に申し込んだら、まずはテキストと受験申込書のフォーマットと添削依頼用封筒が送られてきた。この時点で申し込受付開始の1か月前である。

 まずはテキストに書いてある要点を踏まえて経歴と業務内容の詳細を作成した。720字以内とあるが、意外と書ける文字数が少ないという印象。いかに無駄な言葉を省くかに拘った。また経歴に関しては、自分の受験する部門、選択科目に該当するような内容にしなければならない。例えば私は最近開発がメインになっているが、そのまま機械の開発とすると不合格である。あくまで機械の開発に伴う設計とする必要がある。

 添削用の申込書を作成し、送付して添削が返ってくるまで10日ほどかかった。経歴書は特に不備がないようでマイナスな指摘はなかった。設計等文言が入っていればひとまず大丈夫のようだ。しかし、+αとして何のためにどのような工夫をしたのかが伝わるような経歴票であると良いとのこと。またなるべく専門用語を使わないようにということで、一般的な言い回しになるよう、本番の方は修正を加えた。

 そして、業務内容の詳細はかなり朱書きが多かった。まず、具体的な目標と結果を数値で表現するようにとのこと。これはセットでどちらかが欠けてもNGである。先ほど専門用語を使わないようにとのことだが、キーワードを盛り込むのはOKとのこと。例えば私の場合は「品質機能展開」を解決策に盛り込んでいる。職場でもよく活用する設計手法である。

 このように申込書だけでも対策をしっかりと施すことが出来た。これは口頭試験対策にもなるということだったので、今思えばここで添削を受けれたかどうかが私の合否の分かれ目だったと思う。

 有料講座の受講メリットは以下の記事にもまとめてあるので参考にしていただきたい。

 

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上司への報告

 申込書を仕上げ終わったころ、受験申込受付となる4月上旬を迎えた。不備があった時に備えて申込受付日にすぐ提出しようと心に決めていたので、経歴に対する上司の証明印をもらうことにした。

 私はここに至るまでまだ直属の上司に受験を伝えていなかった。年始に勉強を始めて伝える機会はいくらでもあったが、正直諦められるタイミングで所謂退路が断たれるまでは伝える勇気がなかった。5万もする有料講座を申し込んで受験というか合格まで義務づけられた故、すでに怖いものなしである。

 電話して、アポを取る。

「技術士二次試験を受験したいので申込書の証明印を押してください」

「(少し驚いた様子)・・・そうか、では定時後私の元へ」

 私の会社には一人もぎ技術士がいない。だから本気で受ける人がいるということに驚いたのだろう。逆にこのような状況はうちの会社にとって歓迎すべきことではない。売上などの数値目標以外の目標は個人によって様々である。今は更に上を目指さない人間が多いということ。数値目標を達成するだけなら正直技術力は必要ないのだ。機械を売らなくたってお金は稼げる。しかし私たちは、技術者の集団だ。付加価値のある技術を顧客そして社会に提供しなければならない。そういったビジョンをもう一度見せるために、私は技術士になって皆を引っ張っていきたいと思った。

  提示後予定通り上司の元へ証明印をもらいに行った。この時あまり気にしていなかったが、角印を押していただいた。後によって本当は丸印の方が良かったかなと思ったが、問題なく受理して頂いた。まぁ余裕をもって提出していたので何かあっても対処可能ではあったが。

 準備が整ったので、早速簡易書留で提出した。私は大丈夫だったが、もし郵便局の窓口にもっていかない場合(ポストへ投函など)は、必ず形式や切手の額を間違えないように注意してほしい。受験票が届いて知ったが、かなり若い受験番号だった。恐らく番号は受理した順番だろう。それでも私よりも早く提出した人がいて驚いた。合格者に私より若い番号の受験者はいなかったが。やる気だけではどうにもならない資格。それが技術士である。

 

続く

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その③