今回は転職の面接時に想定される質問とその回答例について記事にします。転職を考えている方、今転職活動中の方の参考になれば幸いです。
はじめに
転職活動の面接は、バイトの面接とは違って時間をかけて対策をしなければなりません。これは転職活動者のレベルが上がる大手メーカーになれば当然の話で、皆合格を勝ち取るために相当な準備をしてくる前提で面接官も品定めをします。こちらが望んでいなくてもハードルは上がります。このような背景を認識したうえで、面接対策を講じなければなりません。
世に出ている面接対策は正直あまり参考になりません。何故なら面接の質問はニーズから生まれるものなので、そのニーズが企業や部署、担当者によって様々だからです。私も頭を悩ませながら対策を練っていた記憶があります。実際に、エージェントが面接対策を手伝ってくれますが、あくまで定番の質問対策までです。
この先のリアルな想定問答を私の実体験を参考に紹介していきます。
定番質問とは
まず定番質問とは、自己紹介•転職理由•志望動機の3点を指します。この3つは必ず聞かれるので、絶対に回答に困るようなことがあってはダメです。
面接の流れは、進行役(大抵は人事部の方)が上記3点を教えてくださいと言われますのでスラスラ答えれるように練習します。時間をかけて作った力作を丸暗記してください。定番質問のポイントは別の記事で解説します。
想定すべき質問及び回答
私が何社か受けて実際に合った質問について列記します。簡単ですが、回答例も合わせてご確認ください。
・弊社に入社した後のキャリアプランを教えてください
→1年後、3年後、5年後と区切って明確に成長しているイメージを共有する。1年目から即戦力である必要はないので、背伸びしすぎないこと。
・他社も志望しているが、弊社と業界が異なるのはなぜか(志望動機が弱くないかと聞いている)
→共通点を見つける。例えば、業種が違っても機械設計という根本は同じ。今までの経験が活かせると締めくくる。
・競合の〇〇社ではなく何故弊社をえらんだのですか
→特に優れている部分を褒めちぎる。細かいところを突くと逆質問で首を絞めるため注意。例えば技術士の数が多いので技術力が高いとか。
・△△の経験はありますか(△△は業務内容やCADなどのツールを指す)
→経験があればいいが、なければ今後個人的にも努力し早く身に着けたいと積極性をアピール。もしくは部署移動などでもそのように克服した経験談を語る。
・転勤は問題ありませんか
→メーカーの総合職なら必ずはいと応えないとおかしい。
・あなたの知識や経験は弊社でどのように活かせますか
→答える為には業務経歴書を作成した際に行った業務棚卸が役に立つ。無難な答えは問題解決能力。次の質問が答えやすくなる。
・問題が発生した時の対処方法など実体験を参考に教えてください。
→設計した機械の不具合対応など。FTAや特性要因図などの問題解決手法を使って、原因特定を行った。個人で解決したという方向性より、周りを巻き込んで自分が主体となって対応した、という内容が好ましい。
・入社後の目標を教えて下さい
→キャリアプランと被るが、中堅社員ならマネージャー(課長、係長)になってチームの運営に携わりたいと答える。企業はプレイヤーよりもマネージャーを欲しがる。
・機械安全についてどう考えているか教えてください。
→例えば、リスクアセスメントやFMEAの重要性だけでなく啓蒙活動が重要だと回答する。
・質問はありますか
→相手によって使い分けた方がいいが、一次面接なら業務に関する質問にとどめる。例えば募集要項から分かる範囲で質問内容を考えておく。2,3個は欲しい。なるべく自分の知見もアピールできるような質問がいい。役員面接なら、会社のシステム、方向性など広い視野で見た質問がいいかと思う。例えば、オープンイノベーションや産学官連携の実績についてなど。
最後に
定番質問は必ず聞かれますので、準備に対するモチベーションは高まります。従って答えられるのは当たり前です。他の候補者と差をつけるなら、いかに想定問答を用意し暗記するかが大事です。また、面接時のやり取りをイメージすることも重要です。質問を答えたらこう来るだろうといったようにシミュレーションを繰り返します。一度のチャンス、失敗しても次があると考えずに確実にものにしたいですね。