前回の記事で触れなかった、転職活動において好条件を引き出すコツを記事にしました。転職を考えている方、今転職活動中の方の参考になれば幸いです。
前回の記事はこちら↓
好条件とは?
転職活動において皆さんが考える譲れない条件、優先順位などは人によってまちまちです。ここではお金の話に絞って話をしていきます。私の考える好条件とは、
①想定年収は現状以上
②福利厚生、手当が充実している
③賞与、職務等級に上積みがある
の3点。特に③の職務等級は会社によって表現が異なりますが、必ずしも係長、課長といった役職がついていることがいいとは思いません。逆にそこからポストが空かずに年収が上がっていかないことも考えられるためです。賞与は最近の業界景気などを参考に、背伸びしていないかで判断する必要ありです。
自分の市場価値を知る
転職をまず考えたときに、大抵の人がお金ではなく職場環境や人間関係、仕事内容について不満が限界に達した状態から始まると思われます。
よってそれらが改善出来ているというのが最低条件としたとき、あとは現状より年収が下がらないことをまず条件として考えると思います。しかし、そのような条件はなかなか見つからないというのが一般的です。なぜなら、現職での経験や人脈などがあるからその報酬であって、それを放棄した時点で、転職先ではパフォーマンスが落ちることは明確です。しかし現時点での評価が正当なものではなかったらどうでしょう。市場価値がどれほどあるのか?を自分で正しく評価出来ていないのであれば、まずはそこから始めたいです。
まず簡単な方法としては以下の2点
①転職サイトで市場価値(年収)を自動算出
②転職エージェントに評価してもらう
私は両方試しましたが、①はあまり高めに出ない傾向ですね。特に機械設計となると資格の価値があまり評価されない(正確には人によって評価が変わる)傾向にあるため、年収にもそれが反映できていないようでした。
②も正直あまりあてになりませんでした。エージェントとの初回面談の際、希望年収を伝えても良くて現状維持といわれたんですが、オファーレターが出た後、なぜそれだけの企業から内定が貰えたのか分からないとエージェントも驚いてました。
そこで転職活動が終わってから分かったことは、正確な市場価値は応募企業からのFBからしかわからない、ということです。つまり企業が出す処遇通知があなたの市場価値ということになります。
好条件を引き出すには
前述した市場価値は、あくまで企業としての評価にすぎないのですが、ここがポイントです。あなたが企業と一対一で交渉した場合、まず企業内の他社員と比較し条件を決定します。ここではまだ市場価値と紐づきません。しかし、オファーを出した企業が複数いた場合どうでしょう。入札制度になると思うとイメージしやすいでしょうか。
転職活動はあるタイミングまでは企業側に主導権があります。しかし、オファーをもらってからはいきなり自分が主導権を握れるようになるのです。なぜなら、企業はオファーを出すために稟議を通す必要があり、これにより内定者には絶対に来てほしいという心理が生まれます。つまり、断る選択肢があると一気に立場が逆転するのです。この断る選択肢というのが、何かはひとそれぞれですが、個人的な理由はかなり弱く足元を見られやすいです。逆に競合がいるという場合はかなりの強みでそれが自社と同等の企業だと価値が一気に上昇します。理由は二つ
①他企業も欲しがるほど優秀な人材であるため
②就労意欲をお金でカバーする必要があるため
私は今回転職初心者でしたが、結果的にハーレム状態(複数社から内定がでた状態)になったため偶然にも主導権を握ることができました。
しかし、相手企業もこのような状態にならないよう事前にリサーチします。例えば、面接時に併願企業があるか?志望順位は?など細かく質問してきます。ここで、あえて本当のことを伝えます。ここが重要なポイントで、一次面接から役員面接に進むためには志望度が高くないと相手にしてもらえない。かといって、志望順位を偽って相手を期待させるのもトラブルの元です。ここでは明確に差があっても、正直今の段階ではなんとも言えないと伝えたいところです。その理由はかなり練り込む必要はあります。
ただ競合をつくるというのがハードルが高いです。同時に書類選考を通す必要があるためです。私の場合は、12件応募し4件書類選考通過、全て内定をもらいました。特に条件を絞ったわけではないですが、一般的には10件応募で書類選考1件と言われており、そこからの内定確率は25%ほどだそうです。その人の需要によりけりで参考程度にしていただければと思います。
また競合つまり併願企業を作ろうと欲を出すとスケジュール管理が大変になります。エージェントにも調整して頂くことは可能ですが、最大でも3社に絞った方がいいです。
欲の出し過ぎは禁物
できる限り高い年収を得られればと考える人は多いでしょう。ただここはグッと堪えるべきです。結局最後はお金かよと思われないように、希望年収の吊り上げないよう注意しましょう。最悪入社してからもあまりいいことはありません。内定で終わりではなく、寧ろこれからが重要なのだから。人間関係の構築はすでに始まっています。御社にはお金以外のところに魅力を感じているよとアピールすれば、無駄なトラブルは避けられるでしょう。
この記事のまとめ
・好条件とは想定年収は現状以上、福利厚生・手当が充実している、賞与、職務等級に上積みがあるの3つ
・市場価値を知るには転職サイトやエージェントを活用しよう
・内定後に主導権が握れるよう、面接時から仕込みをしよう
・複数社から内定が欲しい場合は、パンクしないように計画的に面接を受ける
・年収交渉をする場合、欲を出しすぎないこと。人間関係の構築を優先しよう