今回は技術士二次試験の合格体験記第6回になります。引き続き最後まで目を通していただき、受験勉強の参考にしていただけたら幸いです。
3回目の添削結果
6月下旬、3回目の添削結果が返ってきた。今年度から択一が論文形式となった必須Ⅰの問題だ。5年前も論文形式だったそうだが、今年からコンピテンシーを問われることになっており、過去の対策がそのまま活きるかわからない。手探りの中、点数は50点。合格点に届いていなかったが、課題が明確になって良かったと思う。しかし相変わらず厳しいご指摘‥私のメンタルが弱かったら、試験の前に放棄していてもおかしくない。内容だけでなく、各設問にかける文字数にまで指摘が及んでいた。設問ごとに文字数が均等になるよう調整した方がよいとのこと。なぜならば、回答者は自信がない解答ほどボリュームが少なくなりがちであり、そこに苦手が存在すると採点者に知らせているようなものだからだそう。これは口頭試験の時に厳しい突込みがあるかもしれないとのこと。
時間かけてこれだから、時間のない本番で本当に大丈夫か?と誰でも思うだろう。
指摘内容を論文に反映させて、しばらく繰り返し読むなどして復習する日々が続いた。
論文の出題傾向について
過去問をいくつか確認してわかったこと。それは問題文にあるキーワードが白書から出ているということだ。私の場合ものづくり白書をみてみると、2018年は持続可能性に関する話つまりSDGsだ。とりあえず、17の達成目標についてはある程度頭に入れ、機械設計における課題の抽出、解決策などはシミュレーションした。この辺の予想が当たっているかどうかは、試験当日の回で明らかにしたい。
合格論文を体に覚えさせる
7月上旬になると、過去問を解く傍ら合格論文を読むようになっていた。合格する人の論文の傾向を調べる行為は大変重要だ。中身自体も、どのようなキーワードをどのように盛り込むのかは参考になる。また、図表の入れ方など実践的なところが掴めて大変メリットが大きい。ただし注意点は、合格といえど満点ではないということだ。-40点分の減点対象部は真似してはいけない。いかに良いところだけを真似できるかが鍵となる。
合格論文集の購入
上記の勉強方法で大変役だったのは、新技術開発センターの合格論文集だ。年度毎に合格論文が記載されている。非常に参考になった論文は丸写しして体に覚えさせるという、荒技も行った。私は読んだり聞いたりするよりも書いて覚えるタイプなので。
結局口頭試験対策も併せて3冊購入した。価格は5000円だったが、十分価値のあるものだった。お金に余裕がない方は、SUKIYAKI塾で検索して頂ければ運よく自分の選択科目と同じ解答事例が探せるかもしれない。
模擬試験の受験
6月上旬ごろから筆記試験の模試について気になるようになっていた。正直言ってその時点では合格レベルにないと思い、受ける価値があるかどうか決め切れていなかった。
3回目の添削結果を見て決めようと思い、先の結果から模試は見送った。それよりも、課題を消化する方針に切り替えた。初めて技術士二次試験を受験する方や十分に準備しておりアウトプットの機会が欲しい方は、出来る限り受験した方がいい。
そして7月上旬にはいり、そろそろ仕上げの時期に入って大事件が起こった。詳しくは次回で。
その⑦へ続く