30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その③

 今回は技術士二次試験の合格体験記第3回になります。引き続き最後まで目を通していただき、受験勉強の参考にしていただけたら幸いです。

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技術士二次試験の受験スイッチ

 4月上旬、受験申込書受付開始日に準備してあった申込書を提出した。当然14,000円は振り込み済み。普段なら払うのに躊躇する金額だが、今回は全く惜しいと思わない。寧ろ機械設計技術者試験より安くて助かるくらいである。資格試験は合格すればそれ以上のリターンが受けられる。未来への投資と思わないと前へ進めない。ここで躊躇う様であれば、恐らく当日まで勉強をさぼるか、放棄する可能性が高いと思っている。どうしてもこの時点で前向きな気持ちになれない方は、「受験申込書の提出は気合を入れなおす儀式」と捉え、今一度試験に向けてモチベーションを高めてほしい。つまり受験スイッチを意識的にいれましょう、ということである。私は元々モチベーションが高まっていたため、より一層勉強に力が入った。

 

特別な参考書との出会い

 以前同じ部門、選択科目の合格体験記を読んだとき、参考書が記されていた。私も活用した参考書等を紹介しようと思う。

・技術士二次試験「機械部門」完全対策&キーワード100

・ものづくり白書

・環境白書

・季刊「環境ビジネス」

・雑誌「機械設計」 ※受験シーズンは継続して購読

・技術士二次試験 合格する技術論文の書き方

・技術士教科書 技術士 第一次試験問題集 基礎・適正科目パーフェクト 2016年版 ※技術士法に関する出題や技術者倫理に関する部分を口頭試験用に確認

・技術士二次試験過去問

・機械工学便覧 デザイン編β1 設計工学

・技術士第二次試験「口頭試験」受験必修ガイド

・技術士第二次「筆記試験」「口頭試験」合格アドバイス

 

 ここで赤字の部分に注目して頂きたい。この本は日本機械学会が発行しており、中身もズバリ機械設計に関する知識が網羅されている。キーワード学習における情報収集は、誰かから伝え聞いた曖昧な情報ではなく、然るべき機関において定義された内容から引用することが望ましい。そういう意味では、インターネットで探してきた情報よりは信頼性が高い。また、キーワードの収集に困ったときは、ここから抽出すれば間違いないと思われる。機械部門・機械設計の問題(特に選択Ⅱ-1)はここに書かれている内容から出題が予測できる。この本は毎年受験シーズンになると在庫がなくなるようだ。私は数週間待ってようやく手に入れた。DVD版だと多少値段が高いが、別冊もついておりコストパフォーマンスは高い。これを機に、すべての機械工学便覧に目を通していただくことをお勧めする。 

 

 

 

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 論文対策開始

 受験申込書を提出した後から、本格的に論文対策を始めた。以前申し込んだ有料講座の添削は、必須Ⅰ、選択Ⅱ、選択Ⅲすべてに対して行っていただけるため、1か月毎に論文を仕上げ提出する。(選択ⅡのみⅡ‐1、Ⅱ-2の2問を同時に提出)

 私の場合、まずは一番短い1枚構成の論文Ⅱ-1から着手した。添削用問題は有料講座のオリジナルで、本年度の予想問題にもなっていた。正直最初はキーワードを知っていても上手く説明できないため調べながらの論文作成になった。それでも1枚仕上げるのに数時間かけた。結局書きたい内容がぼんやり分かっていても、論文に仕上げる術は別の技術が必要になる。私の苦手とする部分だ。

 1枚構成だと、少し冗長文がはいるだけで本当に必要な内容が書ききれなくなる。なるべく短文で区切ることも文章全体を短くする為には必要である。よく「はじめに」などの問題と関係ない背景を書く場合もあるが、Ⅱ-1に関してはいきなり題意にそって論文を書けばよいらしい。また、図表の入れ方も重要であると講座から学んだ。図表には、文字数制限がない。言ってしまえば、説明を図表を用いてすれば、1マス1字ではなく2字以上収めることも可能。しかし小さい文字は大変見難く、読む相手にストレスを与える。技術士は、自分の専門とする技術を万人に扱えるよう分かりやすく説明できなければならない。つまり「いかに読み手のことを考えて論文が書けるか」が重要なのである。

 図表もフリーハンドでいいということだったが、元々絵に自信がない場合は、図表を書く練習も必要だ。私は図表を書くのは得意な方だが、念のため短時間で仕上げる練習をした。

 

 

 論文の骨子案

 どの筆記試験対策書を見ても、必ずと言っていいほど論文作成手順に骨子の作成が書かれている。私自身も論文を書く上では大変重要な役割を担うと認識している。しかし骨子に時間をかけすぎると問題用紙に書ききる前に終了時刻が来てしまう。骨子も時間のかけ方が重要で、これは何度も繰り返し問題を解いて感覚を身に着けるしかない。

 骨子の作り方に関しては以下の記事に纏めてあるため、併せて読んでいただくことをお勧めする。

 

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  最終的に私が合格に至るまでに編み出した勉強法方については、以下の記事を参考にしてほしい。論文の作成手順を示している。 

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その④へ続く

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その④