今回は技術士二次試験の合格体験記第8回になります。前回は筆記試験終了まででしたね。丁度今日は筆記試験だったので、とてもタイムリーな記事だと思います。引き続き最後まで目を通していただき、受験勉強の参考にしていただけたら幸いです。
筆記試験後にやるべきこと
筆記試験終了後、帰宅途中問題を見直しながら、問題用紙の空白部分に書き記した骨子を見返し、頭の中で一人反省会を行った。正直言って自信がない点もあった。それはやはり空白行を作った論文だ。なるべく他の減点要素がないか?洗い出してみた。少なくとも題意に沿った回答は出来ているし、個人的にはキーワードも十分盛り込めたので、空白行があっても内容の濃い論文になったとポジティブに捉えることにした。ネタバレになるが、空白行残しの是非については以下の記事で私の見解を載せているので参考にしていただきたい。
あとは選択科目Ⅱ-1でキーワードとして使った無励磁作動形ブレーキを励磁作動形ブレーキと間違って書いていないか心配になった。何故なら骨子にそのように書いてあったため。誤記だと願いたい。
最終的には家に帰ってから例の病気のこともあり気力がなかったため、再現論文は行わずに骨子だけ清書した。これは反面教師にしていただきたいが、テレビを見てくつろいだり酒を飲むのを次の日まで我慢した方が、あとで苦労しないで済む。私の反省も踏まえて筆記試験後にやるべきことを以下の記事に纏めたので参考にしてほしい。
束の間の休息
結局試験から数日かけて再現論文を完成させた。明らかに繋がりの悪いところがあったりして、やはり当日に再現をするべきだったと悔やむが時は戻らない。切り替えて、次の行動を考えるようになった。仮に不合格だったとしても、次につながる不合格にしたい。よってしばらくは筆記試験前に行っていた論文やキーワードの聞き流しを通勤時間に行う様にしていた。また、有料講座から再現論文の添削の案内が来ていたが、気持ち的には合格発表まで合否を知りたくないという何とも情けない理由で断ってしまった。特にデメリットはないので、予算的に問題なければ、再現論文の添削はしてもらった方が良い。何故なら、論文の是非は受験生レベルの素人目に見てもわかるが、点数付けまでは出来ないからである。60~55点の微妙なラインの見極めは、やはりプロの目の方が確実だ。
大体9月上旬くらいまではゆっくりしたと思う。そもそも調査したところによると、大体の人が口頭試験対策は合格発表までしていないということだったので。それまでの間、何が苦痛だったかというと、会社の方から筆記試験の手ごたえや結果はどうだったかなどを何度も聞かれたことだ。大抵の試験は1~2カ月もあれば合否が分かる。何故ならマークシート形式だからだ。採点が容易である。技術士二次試験の筆記試験は全て記述式なので、3カ月半もかかってしまうのは頷ける。私が中々合否を言いに来ないので、周りから聞きに来るというわけである。何度「合格発表は10月末です」といったことか。ちなみに手ごたえの話をしても理解できず、試験の概要まで説明させておいて結局「へぇー、なんだか大変だな」で終わる。骨折り損のくたびれ儲けってやつだ。周りに技術士がいないのと、そもそも試験を知っている人があまりいないので仕方ない。しかし今は出来る限りこの資格のことを知ってもらって、一人でも多く技術士を目指す方が増えればと思っている。
10月に入ると有料講座の案内が頻繁に来るようになる。口頭試験対策講座だ。まだ合否すらわからないからとあまり内容を見てもいなかったが、実は合否から1か月後には口頭試験が始まるため、あまり時間がない。このことを当時はあまり深く考えていなかった。今年の受験者の方に伝えたいのは、筆記の合否が分かり次第すぐ申し込むくらいの事前調査をしたほうが良いということ。有料講座は11月中にスクーリングと模擬試験を行うようなので、出遅れると参加できなくなる恐れがあるため要注意だ。
その⑨に続く