前回の記事では、技術士のコンピテンシーのうち、⑤コミュニケーション⑥リーダーシップ について、技術士二次試験においてどのように発揮すべきか?について記事にしました。
専門的学識、問題解決についてはこちら↓
マネジメント、評価についてはこちら↓
コミュニケーション、リーダーシップに関してはこちら↓
今回は⑦技術者倫理、⑧継続研鑽 について筆記試験でどのようにアピールしていくか?について考えます。コンピテンシーに関する詳細説明は以下のリンクから↓
⑦技術者倫理
技術者倫理が評価されるのは必須Iのみです。この項目では倫理的に行動できているかどうか、ですが詳細は技術者倫理綱領や技術士法を読み込むと良いです。と言っても、なかなか論文にどう落とし込めばいいか…悩みどころですね。技術者倫理においては公益の確保が一番重要です。私の業界では、3R(環境保全)やユニバーサルデザインを意識したり、機械安全のためにリスクアセスメント、信頼性設計を行います。RoHS指令など具体的な法令を論文に記載することで点数が稼げると思います。また、持続可能性の為には、技術者として暗黙知を型式知化するナレッジマネジメントも必要です。重要なのは他のコンピテンシーと同じく、技術者倫理に関する具体的なキーワードを入れることです。冗長文にしなくても倫理的に考えていることが伝わります。以前マトリックス表の話をしましたが、技術者倫理に該当するキーワードを一覧で整理し覚えておくと、自然とアウトプットできる様になるでしょう。
⑧継続研鑽
他の項目と違い、口頭試験のみで確認されます。論文に視点を移すと、論文自体に盛り込むのではなく、論文の再現をする行為が継続研鑽にあたります。再現をすることで、誤記や説明不足に気付いたりするものです。そこを口頭試験において補足できるかどうかが重要です。実際に過去筆記試験の論文について質問を受けた方がいるそうです。もちろん私も再現しました。
口頭試験向けについては、他のコンピテンシーも併せて別の記事に記載します。