30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

機械設計力の向上の為に 新入社員編

 この春社会人になった方、仕事には慣れたでしょうか。人によっては、大学で身につけた知識が活かせず、苦労することもあるでしょう。そういう私も社会人になってから機械設計の知識を身につけました。当然、会社から求められるスキルにギャップがありますので最初は苦労しましたが、今は技術士の資格を取るに至りましたので、同じような境遇の方の参考になればと思い、機械設計初心者がどうすればスキルを向上させられるか。について記事にします。最終的なゴールとして技術士を目指していただければ幸いです。

 

 

1.4力は最初に身に着けるべき知識

 まず、機械設計初心者にとって最初のハードルは4力と呼ばれる知識でしょう。4力は機械力学、熱力学、材料力学、流体力学の総称です。これらのベースは化学や物理といった高校で習う知識ですが、大学で初めて習う分野もあり、最初は戸惑うと思います。ちなみに、機械工学科卒の新入社員でも完璧な状態で入ってくる人ってなかなかいないです。まずは4力を業務に活かすための土台を作りましょう。

 

2.勉強方法

 具体的な方策についてですが、私の会社では機械設計技術者試験3級の取得を推奨しています。この資格の特徴は以下になります。

  • 民間資格(技術士は国家資格)
  • 試験は年1回(令和2年度は11月15日)、申込期日9月中旬
  • 出題科目は機構学・機械要素設計、流体工学、工作法、機械製図、材料力学、熱工学、制御工学、工業材料となっており、どれも基礎レベル
  • 学生にはそこそこ知名度がある→他の会社や大学の研究室でも取得を勧めるケースがある
  • 合格率は、27.6%(受験者:2111名  合格者:702名)
以下主催元のURL↓

 

3.機械設計技術者試験受験のメリット

 ちなみに私は3級の取得を見送っており、2級から受験しております。2級と3級の違いは、簡単に言えば難易度の違いです。後半には記述式問題も出てきますので、自信のない方はまず3級の取得から始めると良いでしょう

 スキル向上以外でメリットがあるかどうかについてですが、

・業務独占でも名称独占でもない

・知名度が低い

という点から、取得メリットは低いです。しかし、個人的には自己啓発に取り組む姿勢が身につくことにメリットを感じています。私自身は、対外的に仕事が増える、社内で高難度業務を任されるようになるなどのメリットもありましたが、それは予め見込んでいたわけではありません。いかに自分の為に努力できるか?について考えていけば、様々なメリット(技術士資格取得など)が後からついてくると思います。

 

4.まとめ

機械設計力向上のためには以下が必要です。

・設計業務において重要な4力は理解しておく

・程度は機械設計技術者試験3級に合格できるくらいが目標

 

 必要に応じて、今後も技術士以外の資格に関する情報も発信していきます。

 


chuckmechanicalpe.com