前回の記事では、技術士のコンピテンシーのうち、①専門的学識②問題解決 について、技術士二次試験においてどのように発揮すべきか?について記事にしました。
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今回は③マネジメント④評価について記事にします。コンピテンシーに関する詳細説明は以下のリンクから↓
③マネジメント
要求事項を満たすために、リソースを適切に配分する能力と定められていますね。これ、実際の実務においても大事な能力ですね。普段から実践されている人にとっては自然とアピールできるかと思います。
ここで大事なのは、要求事項を整理する力とリソース配分を行う力、この2点を然るべき技術(仕組み)を用いて表現することです。
例えば、要求事項の整理は品質管理上重要な項目です。これに対し、品質機能展開(以下QFD)を用いて整理します。特に要求事項の整理に関しては、QFDの中でも要求品質展開表を作成することで達成できます。しかしその妥当性を確保する為に、KJ法によって多面的に抽出整理、DRを開催などを付け加えると良いです。
④評価
業務遂行上の各段階における結果,最終的に得られる成果やその波及効果を評価し,次段階や別の 業務の改善に資すること。とされています。つまり、今得られた結果を次どう活かすかちゃんと考えていますよ、ということをアピールします。
例えば、高齢化社会の抱える問題に、老老介護があります。そこで高齢者用の介護ロボットを提案したとして、それを応用し機械の組立現場で運用する、などです。ポイントは現場作業も高齢化社会のあおりを受けているよ、という点を説明することです。つまり、共通した問題である為、展開できる技術であることをアピールします。評価に関しては直接的に問われることはありません。選択Ⅲの問題を見ていただければわかります。短文でもいいのできっちり盛り込んで点数を稼いでいきましょう。