30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

技術士二次試験 口頭試験対策 試験で緊張しないために

 昨年の今頃、私も口頭試験を受験してきました。これで全てが決まると思うと、どうも気負ってしまうというか緊張してしまう訳です。誰しもがこの様な一発勝負の経験はお持ちでしょうが、そう人生で何度もありません。慣れろというのは少し難しい話です。そこで今回は口頭試験で緊張しないための対策を記事にします。

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まずは場慣れする

 口頭試験は合格率が高いとはいえ、油断は禁物です。落ちる方は少なからずいます。不合格者の多くに質問に答えられなかった他、試験官と喧嘩した、時間配分を間違えて回答しきれなかったなどがある様です。質問は、分かっていても頭が真っ白になったなど普段通りの力が発揮できないことが原因でしょう。喧嘩や配分ミスは、当然そのような事態になる前に自分をコントロールする必要があります。そのためには何度もその場を経験して体に染み込ませるしかないでしょう。模擬試験を何度も経験してください。そして2回は有料講座で受けてください。他は同僚、友人、家族誰でもいいです。時間と質問内容さえ本番と同様の形で進めることができれば大丈夫です。

 有料講座の1回目は課題を見つけることに徹しましょう。2回目はその課題をクリアできているかどうか?合格までの距離を測りましょう。あと少しというところまで来ていれば、有料講座で無くても十分です。反復練習により口頭試験対策を体に染み込ませるのです。

  

技術士もしくは同等のレベルの方との会話になれる

 試験官からの質問はそう簡単な内容ばかりではありません。特に技術的な質問は、自分が普段考えないような切り口で攻めてこられる場合もあり得ます。高等な専門的応用力とは何か?を見ているわけですから、当たり前です。ここに対応できないのは、普段からその様なやりとりに慣れていないこと。高等な知識や単語が飛び交う場に慣れてないことが原因として挙げられます。キーワードを覚えただけでは厳しいかもしれません。実際にどのようにその技術を応用するのか?という目線で技術士相当のレベルの方と普段から接することができれば、自ずと対応力も上がります。技術をどう表現するか?を鍛えることができるのです。職場や知人にその様な方がいなければ、技術士会の講演会などに参加してパイプを作りましょう。修習技術者でも参加できます。

 

自分の発言を客観的に評価する

 貴方は自分の声を聞いたことはありますか?声を発していると聞こえてくる声ではありません。例えば家族で動画撮影をした時に録音されている自分の声はどうでしょう。それを聞くとなんだか恥ずかしい気持ちになりませんか?それは、いつも自分が話している姿を客観的に見れていないためです。

 口頭試験のような緊迫した場面では、相手がどのような印象を持ったか(例えば今の言葉の使い方は適切か?聞き取りにくくなかったか?早すぎないか?など)が気になってしまいます。当たり前です。なぜなら自分が客観的に評価できていないからです。自分の接し方で相手がどう感じるか?普段から確認していきたいところです。コミュニケーション力の向上はまずは自分を理解する事から始めるのです。その為には、模擬試験の動画を撮るのが1番いいですが、なかなか試験の場までは頻繁に再現できません。そこでお勧めは声を録音して聴く事です。最初は気になる所が多く、聞くに耐えないでしょう。一つずつで構いません、悪い所を抽出して課題を設定し解決しましょう。自分が相手からどの様に見えているかが明確になっていると、口頭試験中でも緊張が和らぎます。

 録音はスマホアプリが手軽です。スマホを持ち歩いている方なら、いつでも録音・再生が出来ますので、隙間時間を利用するには最適なツールです。

 

試験部屋を下見する

 直前ではなく当日会場に就いたらすぐに試験部屋まで向かいましょう。さすがに中に入ることはできませんが、部屋の外で待機している方の様子や、その場の雰囲気を感じることが出来ます。早めに試験会場についたなら、試験が始まるまでイメージトレーニングが出来ますね。

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最後に

 口頭試験は一発勝負。いかに自分の実力を発揮できるかがポイントです。1〜2ヶ月の上積みを期待するのではなく、普段からできている事をそのまま出し切る事に注力する方がよいのかもしれません。

 そして私の場合、口頭試験対策は普段の業務にも良い影響を及ぼしました。技術をより分かりやすく説明する力が以前よりも向上しました。以前よりも顧客との距離感が縮められたと思います。顧客の担当者の中には、非常に高いレベルの技術者が多いですが、物怖じせずに会話できます。

 技術士二次試験は筆記試験含め、試験勉強によって大きく成長できる可能性があります。合格という結果も大事ですが、その過程も大切にして頂きたいです。