30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

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機械設計に関する資格難易度比較

 以前機械設計技術者試験の特別インタビューページで「技術士から見た機械設計技術者試験」という記事を見つけて読んでみたところ、機械設計技術者試験と技術士試験の難易度比較がされていました。私も両方の資格を持っていますが、大体認識としてはあっていました。それでは、他の資格との比較はどうでしょうか?今回は私が過去に受験してきた試験を含めた難易度比較をしてみたいと思います。最初に断っておくと、この記事における難易度比較はそれぞれの資格の評価とは関係ありません。資格そのものの価値はまた別の話です。あくまで資格に挑戦する際の目安として参考にしていただければと思います。

 

 

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比較する資格

 私が今まで取得してきた機械設計に関係する資格は以下の通りです。

・技術士二次試験合格 ※技術士(機械部門)

・技術士一次試験合格

・1級機械設計技術者

・2級機械設計技術者

・1級CAD利用技術者

・2級CAD利用技術者

・1級機械・プラント製図技能士

・2級機械・プラント製図技能士

 技術士(機械部門)を基準とした難易度

 まずは最高難度の技術士(機械部門)をSとしてランク分けします。

(S+ 技術士(総監部門) ※未取得)

S  技術士二次試験

A+  該当なし

A  機械設計技術者試験1級

B+  機械設計技術者試験2級

B  技術士一次試験 ※限りなくB+に近い

C+   1級機械・プラント製図技能士  

C  2級機械・プラント製図技能士

D       1級CAD利用技術者

E        2級CAD利用技術者

 ランク付けは私の受験時の経験年数、それまでに取得した資格などの補正が反映されているため、人によっては全く異なります。

 あえて技術士二次試験と1級機械設計技術者の難易度に2ランクの差を設けたのは、やはり圧倒的な受験勉強時間の差でしょう。1級機械設計技術者はそれまでに取得した資格試験の知識と400時間の勉強時間で合格出来ました。しかし、技術士試験は1級機械設計技術者とそれに加えて1040時間の勉強を必要としました。実務経験も1年上乗せしています。これらの結果から、技術士二次試験合格のためには、1級機械設計技術者取得より倍以上の努力をしなければ合格出来ないと言えます。

 

chuckmechanicalpe.com

 

 

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 2級機械設計技術者試験と技術士一次試験を比べて後者の難易度を若干下にしているのは、専門科目は2級機械設計技術者試験の方が難しい点、そして記述式があるという理由からです。一次試験には参考書が揃っている点も勉強がしやすく難易度が優しいように感じました。しかし、適正科目や基礎科目などの機械設計とはあまり関係のない要素の勉強が必要であり、その辺を総合的に考えての判断です。

 機械・プラント製図技能士は、知識よりも製図技能(図面を描く速さ)を磨く必要があります。この試験は実務経験(CADを操作する時間)が短くても、60時間ほど練習すれば合格て出来てしまいます。理由は、この試験の採点方法にあると私は考えています。元採点員の方の話によると、この試験は機能的な寸法の入れ方はあまり重要視されないとのことでした。そして、公差や溶接記号の入れ方などは、問題で指示された通りに入れるだけです。つまり、実際の業務に要する製図技能は採点されないということです。本来設計業務では、加工方法、公差(寸法公差、幾何公差)を検討し、図面化します。これは機械設計技術者試験で必要な設計知識や実務経験が必要ですが、この試験においてはそこまで必要ありません。最低限問題文に出てくる用語や問題がどのような機械の組図なのか?を把握できるだけの知識があれば十分です。以上の理由から、勉強時間も過去問を7年分ほど解く(主に作図スピードを上げる練習をする)ことで合格出来ますので、難易度も下げています。しかし決して簡単な試験ではありません。JISのルールを覚えていないと容赦なく減点されてしまいます。詳細は別記事にしていきたいと思います。

 CAD利用技術者は、CAD操作やCADに関する知識を問う試験です。図面を描くというよりはトレースなので、CAD操作を練習することに重点を置きます。新人や若手が業務に慣れるためには丁度良い難易度です。もしこの業界で仕事がしたい!という人はこの資格から始めることをお勧めします。入門編という意味で、同じような性質を持つ機械・プラント製図技能士よりも難易度を下げています。

 そして一番上に技術士二次試験の総監部門を持ってきていますが、括弧表記にしてある通り、まだ未取得です。しかし、技術士(機械部門)の上位資格であることから、1ランク上とさせていただきました。いずれ取得したいと考えているので、合格した時に難易度比較をしてみます。その時までは保留です。

 

最後に

 ランク分けしてみて感じたのは、簡単な資格から順に取得していくのといきなり難しい資格に挑戦するのとでは、感じる難度も異なるだろうということです。

  出来れば近いランクの資格(出来れば以前取得した資格よりも若干難しい資格)から徐々にステップアップし、最終的には技術士二次試験を合格したいところです。

 私は挑戦していませんが、三次元CAD利用技術者や計算力学技術者、QC検定、セーフティアセッサなど他にも比較対象はありますので、機会があればそれらとの比較もしていきたいと思います。そう思うとまだまだ取らなければならない資格は多いです。