30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

機械設計技術者試験1級 合格体験記 勉強方法まとめ

 今回は2年前に合格した機械設計技術者試験1級について記事にします。これから受験する方の参考になれば幸いです。

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受験の目的

 設計の工程は上流(企画・構想)と下流(詳細設計・製図)で別れており、このうち上流の工程に必要な知識や下流の詳細設計に関する実践的な能力を身につけたいと思いました。また、私の会社では詳細設計に特化した設計者が多く、自分で企画や構想設計が出来る人は限られています。私のスキルアップと会社のリソース不足の解消が狙えます。

 そして何よりも技術士二次試験に合格する上で避けて通れない、論文試験の対策にもなります。詳しくは後述しますので最後まで読んでいただけると幸いです。

 

勉強期間&総勉強時間

 受験申し込み開始よりも大分前の6月中旬から11月中旬(試験前)まで毎週15時間です。合計で350時間程度でしょうか。 

勉強方法

 ひたすら過去問を解きました。大体10年分くらいですかね。勉強する上で重要なポイントをいくつか挙げていきます。

 

設計管理関連課題

・基本的には過去問をひたすら解く

 穴埋め問題が多いが、穴埋め箇所だけを覚えるのではなく、その問題が何を問うているのか?を理解するよう努める。設計管理に慣れていない方は、そもそも勉強になる記述が多いため、出来れば一字一句読み込んでほしいです。ただし、正誤に関しては自身の環境や組織のルールにそって解釈する必要があります。

・設計工学手法について一通り押さえておく

 CAE、FMEA、FTA、信頼性設計など技術士二次試験機械部門のキーワードにもなり得ます。

 

実技課題

・答えの単位や表記に一貫性がないが気にしない

 2級でも同様の問題がありましたね。主催者側が出している答えは年度毎に監修している方が異なるのかわかりませんが、過去問をひたすら解いているとこのような問題に直面します。惑わされずご自身で正解を見定めればよいかと思います。

 

・2級と違って出題頻度の高い問題がある

 例えば、慣性モーメントを使った計算や架台の垂直水平力の計算などです。ここで重要なことは、設問が細かく作られており、順を追って計算しないと解けない問題ばかりであるということです。1問目から解けないと諦めてしまいがちですが、計算方法が正しければ部分点がもらえる可能性もあります。実は私が受験したときは、計算問題をとにかく計算ミスしており不合格を覚悟しましたが、なんとか合格しておりました。

 

・基礎知識も必要

 そもそも基礎的なことがわからないと言う方は、2級の問題を復習したり、技術士一次試験の専門科目を並行して勉強しましょう。

 

・選択式なので、苦手分野は潔く諦める

 私の場合、制御が苦手だったため、必要最低限の勉強にとどめました。熱力学と流体力学に関しては私の専門外であったため、一切勉強してませんでした。

 

・技術士二次試験からヒントを得る

 ある意味この試験の一番の難所です。なぜなら、自己採点が全く出来ないからです。採点基準が全く分かりません。私の場合、以下のように勉強しました。

①論文作法を勉強

②技術士二次試験の合格論文を参考にする

 例えば過去問には、人材育成や新規開発など、管理者や上流工程に必要な知識を盛り込むことを前提とした出題がありました。令和元年度も『即戦力を備える方法について』という問題が出されています。正直今思えばかなり対策のし易い問題です。二次試験対策で最も抑えなけえばならないポイントの一つです。つまり、二次試験の合格論文を参考にしましょう。私も利用した市販の参考書をいくつか紹介します。

 

 ちなみにこれらの参考書の優れているところは、論文作法に関しても解説されているところです。例えば、起承転結など論文構成がはっきりわかるような見出しを付けることや、『である調』の能動態で書くことや、あいまい表現(だと思う、など)を避ける、同じ接続詞を立て続けに使わないなどです。基本的なところだからこそ、内容以外で減点が無いようにしたいですね。
 
・骨子の作成に慣れる
 論文試験に慣れていない方は、論文を書き始めるところから失敗します。まず、論文は書く前に構想を練る必要があります。そのためにも骨子の作成練習をしましょう。

最後に

 機械設計技術者試験は他の資格に比べて情報が少ないです。私も受験の際は大変苦労しました。合格者の数が圧倒的に少ないため、周りの協力も仰げません。よって、今後も取得を目指している方にとって有益な情報を発信していきたいと思います。

 また私の場合、1級機械設計技術者取得のあとすぐに技術士二次試験の勉強を始めました。やはり技術者として継続研鑽していくのであれば、より難易度の高い資格を目指すべきです。逆にここを最終目的にしてしまうと、次の技術士二次試験で大変苦労するでしょう。1級機械設計技術者も大変難しい資格であることに変わりありませんが、余裕で合格できるくらいの知識が備われば、自ずと次の道も容易に開けてくるでしょう。

 

 今後時間のある時に、私が特に難しく感じた問題を、復習の意味も込めて記事にしていく予定です。