筆記試験対策は順調でしょうか。そろそろインプットの段階を終えて、アウトプットの勉強を始めたいですね。合格する解答が書けて初めて意味があるので、まずは合格に値する論文になるよう推敲しましょう。しかし、漠然と答えを書いているだけでは、時間内に書き切れない、といったこともあり得ます。単純に字を書く速さを鍛えることも重要ですが、それとは別で問題文から構想(骨子)を練るまでの時間を早めなければなりません。つまり本番の段取りを意識して練習することが重要です。そこで今回は、実際に試験本番でどのように論文を書けばいいのか?最初から順に解説していきます。
1.問題文からキーワードを抽出
問題文と設問はリンクしています。つまり合格論文を書くためには問題文を読み解く必要があります。まずは問題文を眺めて、重要なキーワードを抜き出します。これはキーワードの暗記量でクリアできます。ポイントとしては、時間が勿体ないので、問題文を一字一句読まないようにすることです。
2.キーワードに関する情報を整理
キーワードに対して自分が理解している情報(概要、メリット、デメリット、課題、関連キーワードなど)をイメージします。必要に応じてメモしておきましょう。
3.問題文の背景にあるキーワードを抽出
もう一度問題文を読み、問題文の背景にあるキーワードを抽出しておく(これが設問とリンクする)。キーワード暗記と別で読解力が必要です。ここのキーワードは、例えば時事問題に関するもの(SDGsや働き方改革、BCP、少子高齢化社会、コネクテッドインダストリーズなど)ですね。
4.設問にキーワードを振り分ける
設問を読み、③で抽出したキーワードを割り振ります。さらに課題、問題点、解決策などに応じて必要なキーワードを抽出します。これが骨子のベースとなります。過去にマトリクス表の暗記をお勧めしましたが、ここで活きると思います。
5.論文の骨子を作成
論文の骨子(キーワードが繋がるような短文)をつくります。このタイミングで用紙に対して設問ごとに行数の配分を決める。序論のために予め5〜6行設けると良いです。
6.序論の記述
序論(はじめに)は、先述した通り問題文と設問解答用キーワードのリンクを意識しながら端的に述べます。問題によっては長くなることも致し方ないですが、ここに力を注ぎすぎないない方がいいです。序論はあくまで後の話の流れを分かりやすくするためのもので、得点には影響がないと考えます。何故なら設問に入れるよう指示がないため。
7.本論の記述
あとは肉付けし論文を仕上げます。前後の文脈を意識して短文をつなげるだけです。重要なポイントとしては、冗長文を作らないことです。最終的に設問全てに答えられなかったり、入れたいキーワードが収まりきらない、なんてこともあり得ます。ここで上手く短文が繋がらない場合は、キーワード選択を間違えているか、そもそもキーワードを正確に覚えられていないなどの理由があるはずです。インプットから見直す必要があります。
以上になりますが、いかがだったでしょうか。私も調べたり、人から教えていただいた方法を取り入れていますが、自己流にアレンジしているところも多くあります。時間がない中でどうすれば合格論文を生み出せるか、ここに時間を費やすことも大変重要です。自分に合う論文の書き方を是非研究してみてください。細かいことの積み重ねが出来た人は、合格率20%の壁を越えられます。頑張りましょう。
近日中に昨年の問題の復元論文を投稿してみます。
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