今日は日差しが強く、極力外出を避けたくなるような天気でした。私はというと、厚手の作業服を着て、グラインダーで鋼材の切断作業をしておりました。趣味の機械いじりの一環です。
加工に関しては、機械設計技術者試験の2級で一通り勉強をしてから興味が湧き、自分で工具を買ってはモノを作り知識を深めてきました。
当然NCや大型の加工機などは買えませんので、取引先の加工メーカーに足を運んで実物やその動作を確認することで知識を身につけます。現場に行くというのは、技術者にとってPDCAを回すという意味で非常に重要なことです。
さて、今回は技術士と機械加工技術というテーマを記事にします。技術士自体、加工技術を求められていませんが、それ自体を知ることは大事です。相手とのコミュニケーションにおいて、加工技術を知ることは製図法を知ることと同じくらい重要と考えます。ちなみに技術士二次試験には一切出ません。キーワードで見たことありませんしね。間違いがあればご指摘ください。
では具体的にどのような知識を身につける必要があるのでしょうか。
・加工技術の種類とそのツール形状
・ツールの使い方
・部品形状と加工技術の紐付き
・精度の出し方
とりあえず思いつく限り出してみました。私自身加工のプロではありませんので上二つは何となく知っているというレベルです。逆に下二つについては、普段の業務でかなり意識しています。必須と言っても過言ではありません。なぜならQCDに大きく影響するためです。
例えば、ステークホルダーに設備のコストダウンを求められたとします。設計する部品の費用を抑えるためには、仕様を満たしたまま安く加工出来る手段を検討することです。部品のサイズが少し変わっただけでチャージの安い加工機械が使用出来る、なんてこともあります。また精度を出すためにジグが必要で、その制作費や段取り工数を削減するために形状を工夫するなんて事もします。これらは加工技術を知ることである程度自分だけで検討することが可能です。当然、加工メーカーとのすり合わせは必要ですが、何も知らないとそもそも話が進みせんからね。異国の方と日本語だけで会話をしようとするのと同じです。
技術を扱う技術士だからこそ、試験に求められる技能、知識以外も幅広く研鑽していく必要がありますね。