30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

技術士試験の本質について②

 今回は技術士試験の本質について、前回の補足を書いていきます。

 

合格基準はコンピテンシーを確認する

 前回の記事では「試験では、客観的な評価が通じる最低ラインを超えているか否かをみられている」と書きました。この最低ラインとは何か、ですが答えは技術士に求められる資質能力(コンピテンシー) に詳しく書いてあります。参考URL

コンピテンシーに関する記事↓ 

 

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 令和元年度からこのコンピテンシーに沿って筆記や口頭試験が評価されるようになりました。私が筆記試験で全てA判定、口頭も無事合格したのも、コンピテンシーに沿った回答が出来ていたからと考えます実際、試験官の方が感心するような真新しい事を書いたり話した覚えはありませんので、間違いありません。

 

昨年とは合格基準が異なる?

 しかし令和元年度からこの試験様式に代わるとアナウンスがあったとはいえ、実際対応できていた方はどれ程いたでしょうか。合格率を見ると、さほど合格基準を甘くしているようには見えませんでした。というよりも前年度が低すぎたのもありますが、例年よりも若干低い程度といえます。

対受験者合格率:令和元年度11.6%

        平成30年度9.1%

        平成29年度13.3%

        平成28年度14.6%

        平成27年度14.7%

出典:技術士第二次試験 統計情報|公益社団法人 日本技術士会

 

 私は試験を運営する立場ではありませんので、確かなことは言えませんが、仮に合格率をコントロールする必要があるのなら、今年はより忠実に回答できた方が合格すると予想します。

 例えば口頭試験においては、有料講座ですら質問内容を予想できていなかったこともあり、皆さん対応に四苦八苦したと思いますがそれでも例年とさほど変わりません。逆に事前に質問内容を予想しやすい内容で、今年以降はもっと合格率が上がると予想します。それに歯止めをかけるなら合格基準を上げるしかありません。

 

最後に  

 これから受験される方は、筆記試験対策で過去の論文から書き方を学ばれると思います。昨年よりも前の参考論文を勉強に用いるなら、コンピテンシーを含めた解答をアレンジして作ることをお勧めします。間違ってもそのまま参考にしてしまうと、合格できない可能性が高くなりますので、注意していただけたらと思います。