30代技術士の成長記録

令和元年度技術士二次試験に合格した30代技術士(機械部門)の成長記録です

技術士二次試験 業務内容の詳細について

 今年もこの時期がやってきました。もうすぐ技術士二次試験の申込書受付が始まりますね。今年受験される方、準備は進んでいますか。

 昨年度は新型コロナの影響もあり、試験日程が大幅に遅れました。まだ口頭試験の合否は出ていませんが、仮に残念ながら不合格だった場合は、すぐに今年の受験準備を進めなくてはなりません。不合格だった理由の一つに、業務経歴や業務内容の詳細について不備があったかもしれません。手応えが怪しかった方は、出来る限り早めに見直しておきたいところです。

 以前「受験申込書作成時のポイント」を公開しましたが、詳細について触れていませんでした。今回は特に重要な業務内容の詳細について、具体的な事例を交えてポイントを整理していきたいと思います。

 

 

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業務内容の詳細とは

 技術士二次試験の受験申込書には、自分の業務経歴とそのうちの1つについて720字以内に詳細説明を記入するスペースが設けられています。この経歴書は受験票の発行時に受験要綱を満たしているかどうかの判断材料として、さらに口頭試験において技術士としての適性を判断するために用いられます。

 業務経歴は、短文である期間に従事した業務内容を並べるだけですが、業務内容の詳細は如何に技術士にふさわしいかをアピールする目的で小論文を作りこみます。

 

業務内容の詳細の重要性

 業務内容の詳細は、口頭試験において説明を求められることが多いです。完成度が低いと質問攻めにあい、その後の面接で挽回不可能な評価を受けることがあります。口頭試験は基本20分で、この質問が長くなるとコンピテンシーに関する質問が減り、点数が稼げなくなるのです。

 

業務内容の詳細の書き方

 指定の申込書を用いる、文字数を超過しないなど出来て当たり前の点に関しては割愛します。基本的な書き方は参考書を見ていただくとして、作成にあたり守るべきルールとよくある間違いについて以下に纏めてみました。私が合格した際に実践した内容と、受験指導を通して得られたノウハウになりますので参考になるかと思います。

 

 

守るべきルール

①章を設け、流れを分かりやすく

私の場合は以下の様な流れで作りこみました。

 1.背景

 2.立場と役割

 3.課題、問題点

 4.技術的解決策とその成果

 5.現時点での評価と今後の展望

立場と役割は、技術士としてふさわしいものが絶対条件です。作業補助や一担当者とすると、マネジメントやリーダーシップのアピールとしても弱いです。

例)設計責任者として~の***設計を行った。

②短文でつなぎ、冗長文にならないよう気を付ける

 720字以内で沢山のアピールが出来るよう工夫しましょう。特に解決策は多くのキーワードが含まれていると良いです。技術士らしさをアピールする最重要ポイントです。

 

③解決策は自分の考えであることをアピールにする

 解決策を書く際は必ず貴方が主体となって考えたことが伝わるような文章にしましょう。例えば「~であると考えた」や「~に着目した」などの表現が望ましいです。

④評価は必ず入れる

 成果と今後の展望はかけている人は多いのですが、評価を書けている人は少ないです。必ず次の業務へ応用できるかどうかという視点で自分の考えを纏めましょう。また「その時は思いつかなかったが、こんな解決策も有効だ」などの反省点を記載してもよいです。

よくある間違い

①課題が読み取れない

 課題は理想と現実のギャップです。ここが理解できていないもしくは業務内容の詳細で正確に表現できていない場合が多いです。コストダウンであれば、現状のコストから20%削減などですね。工期の短縮なども同じように表現します。

②課題と成果がつながっていない

 課題に対してどのような達成状況なのかを必ず書きましょう。課題がコストダウンであれば、コストダウン目標を掲げ、その達成率を成果で表します。

③業務内容が難しくて伝わらない

 口頭試験の20分という短い時間の中、相手に内容を理解してもらえない、もしくは質問攻めにあってコンピテンシーを評価してもらう前に時間切れです。

④専門用語を多用する

 口頭試験の試験官は、貴方がいつも相手にしている方達とは違います。同じ業界か同じ会社の人にしか伝わらない難解な言い回しや専門用語は使わないよう心がけましょう。コミュニケーションのコンピテンシーを意識出来ているかが確認されます。

⑤ホワイトボードで説明できない

 業務内容が言葉での説明が困難な場合、試験官からホワイトボードの使用を促される場合があるようです。可能な限りそうならないよう業務内容の詳細を作りこみたいところです。しかし機械部門は口頭において機械の構造説明が難しいなどの理由から、ホワイトボードの使用率が高いみたいです。そして、それが機械部門の合格率の低さに影響しているとも考えられています。よって業務内容の詳細をホワイトボードを使いながら説明できるかどうかはかなり重要なポイントです。出来る限り簡単な形状か、表現を簡素化できるかどうかという視点で業務内容を選ぶようにしたいです。

 

最後に

 1回で合格したい方は、受験申込書の作成からしっかり受験と向き合う必要があります。申込書は自分のプレゼンテーションに使う大切な資料です。後悔しないよう、満足いくまで推敲しておきたいところです。時間があれば口頭試験の記事も参考に読んでください。

 

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技術士二次試験 初めて受験される方へ

 技術士二次試験といえば、筆記試験が注目されています。10~20%ほどと合格率が低いためです。二次試験は筆記試験が山場と言えるでしょう。

 しかし、口頭試験までクリアしてやっと技術士になれるのです。よって筆記試験前から口頭試験を見据えた勉強や仕事の進め方を意識していただきたいです。多くの人は、なかなかこれが実践できず、口頭試験の勉強を始めてやっとこの意味が理解できるのです。二次試験のセミナーではあまり教えてもらえませんし、参考書にはそこまで書いてないことが多いです(少なくとも私が読んだ参考書はそうでした)。よって技術士二次試験の勉強を始めた方向けに、今から準備したい5点をお伝えします。是非最後までお付き合いください。

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①口頭試験までに技術士にふさわしい経験を蓄積しよう

  口頭試験は知識や応用力を問われるような質問は得点を左右することはありません。しっかりと明文化されています。しかし、申込書の内容や筆記試験の結果から貴方の専門能力に疑問符が付く場合は、ここに貴重な試験時間が割かれることになります。すぐにその疑いが晴れるよう、仕事での経験を元に技術士らしさをアピールしなければなりません。

 技術士らしさとは、定義されている以下のコンピテンシーに詳しく書かれています。

・専門的学識

・問題解決

・マネジメント

・評価

・コミュニケーション

・リーダーシップ

・技術者倫理

・継続研鑽

 

 以上のコンピテンシーを元に今から口頭試験に向けて仕事をしていきましょう。何度も話している通り、技術士とはすでに技術士にふさわしいものに与えられる資格であると認識しましょう。

 技術士を目指している段階で、貴方がそのような立場を経験できる環境にあるとは思いますが、私の周りを見てみると本当にその人次第だと感じる部分があります。技術士になるような人は、人の上に立ちリーダーシップを発揮できるわけです。しかし技術者は皆その様な人ばかりではありません。苦手な人は意外と多いんですよ。仕事でも積極性が重要ということです。

 

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②技術を応用する癖をつけよう

 口頭試験で経験に基づいた回答をする際は、なるべくキーワードが盛り込めるとよいですね。筆記試験対策で学んだキーワードは仕事でも積極的に使用したいところです。使用するというのはキーワードを使って問題を解決する、つまり技術を応用するということです。その結果、筆記試験の勉強にもなりますし一石二鳥です。

 

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③技術の専門家ではなく、コンサルタントであると理解しよう

 技術士を他の資格と同じく「優れた知識や技能を持つものを評価される資格」と認識される方が多いです。何故その資格が与えられるのか?本質的なところが理解できていないためです。これは試験勉強の進め方にも大きく影響を与えます。知識を有しているだけでよいなら暗記だけで足ります。過去問をひたすら解けばよいでしょう。しかし、技術士はその実績や自身の技術士としての資質を多方面から審査されます。それが口頭試験です。実績と資質はコンサルタントとして十分かどうかという基準で審査されます。まずは技術士がコンサルタント資格であることを理解しましょう。

 技術コンサルタントは科学技術に関する提案や助言、指導などを顧客に対して行う専門家のことです。知識や経験、実績をもとに相手の抱えている問題や課題を解決する手助けをするわけですから、コミュニケーション能力が必要です。このコミュニケーション能力を口頭試験では実績をベースに確認されます。質問の内容としては「今までの業務の中でどのようにコミュニケーションをとってきましたか」などですね。

 実績は通常自分で評価しなければならないですが、技術士として十分かどうかは経歴書の添削をしてもらうことで把握できます。もし不十分であると感じるならば、最低でも口頭試験までにはその点を意識して仕事をしていただきたいです

 

④コミュニケーションは多方面で必要な資質と理解しよう

 ③で説明したように、顧客に対してのコミュニケーションだけでなく、当然社内の他部署やチーム内でのコミュニケーションの取り方も重要です。例えば、リソースを確保するという点に関しても、まず人に教えるなどのコミュニケーションは必須です。特に相手の立場(この場合元々有しているスキルや言語など)に応じて対応を変えなければなりません。今まで何となくコミュニケーションを意識してきたという人は、技術士試験でどこまで求められているのか?を把握しましょう。そのためにも口頭試験でどのような質問を受けるかを早めに知りたいところです。

  質問内容の一部は私の合格体験記に記載があります。それ以外はブログでは公開しておりません。問い合わせよりご連絡いただけましたら、条件付きではありますがご提供いたします。

⑤技術者倫理を意識しよう

 技術者倫理の定義は技術者倫理綱領を見ていただくとして、その内容を理解するだけでは試験対策として不十分です。その考えに基づいた行動や判断を行うようにしなければなりません。

 例えば継続研鑽に関しては自分の専門性を高めるだけでなく、自身が教育する側つまり発信の場が必要です。社内でも構わないので、後進育成の場を経験しましょう。

 ご自身の専門性の向上は、先端知識を得るために企業展やセミナーに参加しましょう。どのようなものに参加したか口頭試験で聞かれることがありますので、名称や主催団体をきちんと把握しておきましょう。

 また向上心のアピールのためにも機械学会や技術士会などに入会しましょう。直接入会しているかどうか質問されることもあるようです。

 

最後に

  技術士二次試験は非常に長い勉強期間に加え、1回の受験での合格が難しいとされています。最初に上記のことが理解できているかで、合格率が大分変ってくるのではないかと思います。すでに不合格を経験されている方も、一度過去の受験を振り返って反省すべき点がないかご確認いただければと思います。

技術士二次試験 キーワード学習の誤解

 技術士二次試験の勉強においてキーワード学習は誰もが通る道です。しかしその成果は筆記試験において必ずしも現れるわけではありません。何故ならある事に気付かずに勉強を進めてしまっている方が多いためです。今回は、初めて受験する方が陥りやすいキーワード学習の誤解について記事にしていきます。

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キーワード学習の罠

 技術士二次試験の参考書を読むと、大抵の場合キーワード学習を行う様に書いてあります。初めて勉強する方は、試験の本質を理解する前に、このキーワード学習から取り掛かります。何故なら一般的な試験では暗記系の問題が多く出題されるからです。

 暗記系とは、問題文から連想されるキーワードを当てたり、正誤を答えさせる問題の種類を私が勝手にそう呼んでいます。暗記系はキーワード学習をこなせば得点できます。手っ取り早く合格したいから、とりあえず暗記してやろうという気持ちはわかります。しかし技術士二次試験はそう簡単な話ではありません。キーワード学習の先にあるスキルを身に着ける必要があります。ここを理解していない方は間違った勉強方法で本番を迎えて見事撃沈します。多くの資格を取得してきた方たちほどこの罠にかかりやすいと思います。

 

キーワード学習の目的

 貴方が今まで資格試験を受験する際、その資格の意味や定義をどれほど調べましたか。会社から受験を促されてとりあえず受けているパターンだとそんなこと知る由もないでしょう。技術士においてはどうでしょう。技術士とは何か、その資格の意味や定義をきちんと把握できていますか。

 技術士は「科学技術に関する技術的専門知識と高等の応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた優れた技術者」を認定するための試験です。以下のURLも参考にしてください。

技術士 Professional Engineer とは|公益社団法人 日本技術士会

当然これに則って試験問題が作られます。もっと細かいことを言うと技術士のコンピテンシーが備わっているかという視点で評価されます。

 技術士二次試験の筆記試験において

・専門知識

・応用能力

・技術者倫理

この3点が発揮できなければ不合格です。つまり、キーワード学習は専門知識を発揮するためだけでなく、それを応用し倫理的な観点で運用するための土台づくりのために行うのです。覚えて満足しているようでは合格までたどり着けませんね。

 

成果を試験結果に繋げるためには

仕事をアウトプットの場に使う

 応用力や技術者倫理を身につけるには、論文練習のみでは不十分です。いかに2点を発揮するか?を意識して普段から仕事に取り組んでください。これは筆記試験だけでなく口頭試験においても重要です。普段から特に何も考えていないのに、あたかも考えています、意識してますといっても嘘はバレます。面接を続けていくと答えられなくなったり、矛盾をつかれてしまいますからね。技術士にとって大変重要な信用の保持に背く行為です。

 

キーワードの使い所を知る

 仕事と違って筆記試験は圧倒的に時間が足りません。アウトプットの瞬発力を向上させるには、ある程度問題・課題・解決策の流れをパターン化することが望ましいです。コツは文章ではなくキーワードでアウトプットする練習をすることです。覚えようと思ってもパターンが多すぎて結局断念してしまいます。なるべく簡素化しましょう。

 私の場合はマトリクス表を使ってある程度暗記していました。引き出しの中身を整理するのと同じです。しまっていたアイテムをいつでも取り出せるようにしておきましょう

 

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 ちなみにこれは仕事においても有効です。顧客との打ち合わせでは、その場ですぐに回答できるほど有能性をアピール出来ます。すぐに答えられないので持ち帰ります、というのはわからないと言っているのと同義です。技術士はコンサルタント資格である事を考慮して試験制度を作っていると言われていますからね。試験時間内にアプトプットが出来ないのはコンサルタントしての資質に欠けていると言えるかもしれません。

 

白書や専門誌を参考にする

 キーワード学習をどの様に進めるかですが、私の場合以下の参考書を読んでいました。

 キーワード学習において、応用分野をまとめる必要がある事がわかると思います。白書は親切なことにそこまで書いてある場合が多いです。キーワードを集めるついでにその前後の背景や応用方法をまとめる癖をつけましょう。なぜ白書や専門誌を参考にするかというと、信頼性の問題です。ネットでどなたかがまとめられた情報は、場合によっては間違っていたり古かったりします。技術士として正しい答えを導くなら、その時の最新の情報や相応の機関による信頼性の高い情報をもとに行う必要がありますね。私の分野なら「機械設計」や「ものづくり白書」から応用分野とその方法まで調べます。

  

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最後に

 キーワード学習については人それぞれやり方は異なります。しかし目的は同じです。アウトプットのための土台づくりであることを意識して勉強に取り組んでいただけたらと思います。また、キーワード学習は参考書を読んでそのノウハウと習得しましょう。何を纏めればよいのか?この辺り1回の受験で得た私の経験にはない情報が多く詰まっています。

技術士二次筆記試験不合格の方へ

 昨日は令和2年度技術士二次試験の筆記試験合格発表でした。合格された方、おめでとうございます。このまま口頭試験対策をすぐに進めてください。初めに言っておくと、合格率が高いことが逆にプレッシャーとなります。精神的に辛い時期もあるかもしれませんが、あと少し合格まで頑張りましょう。私のブログでも口頭試験対策記事を投稿しています。是非参考にしていただければと思います。

 そして不合格だった方、残念な結果となり心中お察しします。単純に努力が足りなかった、仕事が忙しかった、大変なミスをしてしまったなど理由は様々かと思います。しかし中にはどれだけ頑張っても合格できず、先が見えないと苦しんでいる方も多く見えます。今回はそんな方達向けに、今後どのように技術士二次試験と向き合っていけばいいか?を記事にしていきたいと思います。

 

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まずゴールまでの距離を確認する

 技術士二次試験の一般部門は全て論文試験になったため、自己採点がより難しくなりました。全ての結果が出てからしか点数の開示請求が出来ないですし、内訳が知れるわけではありません。つまり、あと何が足りないのか?を結果から判断することが困難です

 

 例えばC評価だったとして、20点以上足りなかったとします。しかし、何によって評価が低いのかは採点側にしかわからりません。

・キーワードが間違っているのか?

・文章の構成がまずいのか?誤字があるのか?

・題意に沿った回答になってないのか?

理由は様々です。

 

 これがわからずに暗く長いトンネルから抜け出せない方も多いでしょう。闇雲に論文を書いても合格まで到達できません。

 

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論文添削を活用しよう

 筆記試験が終わってから口頭試験の準備を始めるために論文の添削を受ける方がいます。大手に申し込むと、今までのノウハウがありますから割と正確な指摘や点数を出してくれるかもしれません。私は利用しませんでしたが、多くの方々が利用している印象です。

 

 論文添削は筆記試験後に募集がありますが、常に申し込みができるわけではなさそうです。実は口頭試験対策講座でも添削はしてくれますが、費用がかかりすぎます。そこで、個人の既技術士に論文を見てもらうという方法も一つの手段です。私も時間が少しかかるかもしれませんが、見させていただくことは可能です。1人で抱え込まないで客観的な意見をもって、合格までの課題を見つけましょう

 

 

合格までに必要な努力を知る

 そもそも合格者と同等の努力が出来ているのか確認しましょう。

 

 努力の限界値は人それぞれです。貴方は今回試験に向かってどの程度努力できたでしょうか。そしてそれは合格者と比べてどうでしょうか。時間数、期間、意気込みなど様々な角度で比較してみましょう。私がこの前Twitterで投稿した内容です。このブログで発信した内容を抜粋したものです。

 

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 試験に関する情報の調査は立派な勉強です。机に向かわない分息抜きにもなりますね。Twitterやブログなどネットで調べればいくらでも出てきます。

 

 調べた結果、自分にはまだ努力が足りていないと思えば、少なくとも同じくらいは努力しましょう。合格率10%、運では合格出来ない試験。それが技術士二次試験です

 

自分の覚悟を再確認

 貴方はどれほどの思いで技術士になろうと決意しましたか?

会社に促されたから仕方なくですか?

後輩が先に取得してプライドが許さないからですか?

私が思うに、技術士になる頃つまり口頭試験を受けるころにはそんな動機消え去ってます。技術士になる人はそんな軽い動機で合格しない、と個人的には考えてます。もしそんなことないという人がいれば、口頭試験で嘘をついてますね。技術者倫理に反しますので、資格を返上したらいいです。

 技術士法や技術者倫理綱領をもう一度読んでください。

 

www.engineer.or.jp

 

 本当に合格したければ、もう一度技術士を目指す理由を考えてください。そしてその為に苦労して努力出来る覚悟があるかを再確認しましょう

 ちなみに家族がいる方は、勉強時間も限られていて大変な思いをしながら勉強しているはず。しかしそれは家族も同じです。同じ目標に向かって貴方をサポートしてくれていませんか。合格して喜ばせたいなど理由が一つ増えますよ。

 

最後に

 技術士二次試験合格のために、合格した殆どの方が同じように苦労しています。いつかその苦労が報われることを信じて自分を奮い立たせましょう。

 来年度への道はすでに始まっています。私も総合技術監理部門の取得を目指します。同じ目標に向かって努力出来る方がいるというのはモチベーションアップにつながります。そこでSNSを活用するのも一つの手段です。私はStudyPlusを利用しています。意外と技術士を目指して見える方は多いです。参考にしていただければ幸いです。

技術士二次試験 口頭試験対策 試験で緊張しないために

 昨年の今頃、私も口頭試験を受験してきました。これで全てが決まると思うと、どうも気負ってしまうというか緊張してしまう訳です。誰しもがこの様な一発勝負の経験はお持ちでしょうが、そう人生で何度もありません。慣れろというのは少し難しい話です。そこで今回は口頭試験で緊張しないための対策を記事にします。

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まずは場慣れする

 口頭試験は合格率が高いとはいえ、油断は禁物です。落ちる方は少なからずいます。不合格者の多くに質問に答えられなかった他、試験官と喧嘩した、時間配分を間違えて回答しきれなかったなどがある様です。質問は、分かっていても頭が真っ白になったなど普段通りの力が発揮できないことが原因でしょう。喧嘩や配分ミスは、当然そのような事態になる前に自分をコントロールする必要があります。そのためには何度もその場を経験して体に染み込ませるしかないでしょう。模擬試験を何度も経験してください。そして2回は有料講座で受けてください。他は同僚、友人、家族誰でもいいです。時間と質問内容さえ本番と同様の形で進めることができれば大丈夫です。

 有料講座の1回目は課題を見つけることに徹しましょう。2回目はその課題をクリアできているかどうか?合格までの距離を測りましょう。あと少しというところまで来ていれば、有料講座で無くても十分です。反復練習により口頭試験対策を体に染み込ませるのです。

  

技術士もしくは同等のレベルの方との会話になれる

 試験官からの質問はそう簡単な内容ばかりではありません。特に技術的な質問は、自分が普段考えないような切り口で攻めてこられる場合もあり得ます。高等な専門的応用力とは何か?を見ているわけですから、当たり前です。ここに対応できないのは、普段からその様なやりとりに慣れていないこと。高等な知識や単語が飛び交う場に慣れてないことが原因として挙げられます。キーワードを覚えただけでは厳しいかもしれません。実際にどのようにその技術を応用するのか?という目線で技術士相当のレベルの方と普段から接することができれば、自ずと対応力も上がります。技術をどう表現するか?を鍛えることができるのです。職場や知人にその様な方がいなければ、技術士会の講演会などに参加してパイプを作りましょう。修習技術者でも参加できます。

 

自分の発言を客観的に評価する

 貴方は自分の声を聞いたことはありますか?声を発していると聞こえてくる声ではありません。例えば家族で動画撮影をした時に録音されている自分の声はどうでしょう。それを聞くとなんだか恥ずかしい気持ちになりませんか?それは、いつも自分が話している姿を客観的に見れていないためです。

 口頭試験のような緊迫した場面では、相手がどのような印象を持ったか(例えば今の言葉の使い方は適切か?聞き取りにくくなかったか?早すぎないか?など)が気になってしまいます。当たり前です。なぜなら自分が客観的に評価できていないからです。自分の接し方で相手がどう感じるか?普段から確認していきたいところです。コミュニケーション力の向上はまずは自分を理解する事から始めるのです。その為には、模擬試験の動画を撮るのが1番いいですが、なかなか試験の場までは頻繁に再現できません。そこでお勧めは声を録音して聴く事です。最初は気になる所が多く、聞くに耐えないでしょう。一つずつで構いません、悪い所を抽出して課題を設定し解決しましょう。自分が相手からどの様に見えているかが明確になっていると、口頭試験中でも緊張が和らぎます。

 録音はスマホアプリが手軽です。スマホを持ち歩いている方なら、いつでも録音・再生が出来ますので、隙間時間を利用するには最適なツールです。

 

試験部屋を下見する

 直前ではなく当日会場に就いたらすぐに試験部屋まで向かいましょう。さすがに中に入ることはできませんが、部屋の外で待機している方の様子や、その場の雰囲気を感じることが出来ます。早めに試験会場についたなら、試験が始まるまでイメージトレーニングが出来ますね。

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最後に

 口頭試験は一発勝負。いかに自分の実力を発揮できるかがポイントです。1〜2ヶ月の上積みを期待するのではなく、普段からできている事をそのまま出し切る事に注力する方がよいのかもしれません。

 そして私の場合、口頭試験対策は普段の業務にも良い影響を及ぼしました。技術をより分かりやすく説明する力が以前よりも向上しました。以前よりも顧客との距離感が縮められたと思います。顧客の担当者の中には、非常に高いレベルの技術者が多いですが、物怖じせずに会話できます。

 技術士二次試験は筆記試験含め、試験勉強によって大きく成長できる可能性があります。合格という結果も大事ですが、その過程も大切にして頂きたいです。

技術士が世の中に求められるには

 大分寒くなってきており、日本海側の豪雪は自然災害と言ってもいいほど深刻な問題として私は捉えています。雪国からしたらまぁ慣れたものだという声もあるかもしれませんが、雪が降る寒い中車が立ち往生すると言うのは、下手すれば凍死や一酸化炭素中毒死などの危険もあり笑い事ではありません。該当地域の方は十分気をつけて外出をしていただきたいと思います。

 さて本題ですが、今日は技術士試験対策から脱線してみましょう。私が技術士となって半年がたちましたが、技術士の評価は私が思っていた通り、高いと言えるものではありませんでした。評価が高くないと言う事は、必要とされてないとも言い換えられます。技術士として、世の中に求められるにはどうすべきか?について記事にしてみます。これから技術士になろうとしている方、また既技術士の方向けに是非読んでいただきたい内容となっております。それでは最後までお付き合いください。

 

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技術士の評価は?

 技術士に関する評価を調べたところ、世間的には評価は低いが、資格としては価値が高いということでした。※アンケートをとったわけではとりません。あくまで個人の見解です。

 まず世間的には評価が低い、についてですが、技術士はそもそも認知されていないことから、マイナー資格と思われることも少なくありません。マイナー資格は一般的に軽視されることが多いです。その価値を十分に表現できず、威厳が保てないためです。技術士でないとできないことは多くありません。技術士は部門によっては名称独占資格ですから、弁護士などの業務独占資格に比べたら「足の裏の米粒」のようなもので、取得してもさほど意味がない、との意見もあります。

 

私の意見は、というと

全くそんなことはありません。

 

 まずそもそもそのような資格にあえてチャレンジすることにどれ程の気力が必要か、考えてみてください。合格率から見るに、多くの人が技術士二次試験合格のために身を削る思いで臨んでいる事は容易に想像できます。私もそのうちの1人です。しかしそれは、当事者にならないと分からないというのが事実です。例えば私が自社で初めて技術士になったときも、誰も正しくそのことを評価できませんでした。チャレンジしてやっと分かるのです。分かるのであればすぐ技術士になれますよ。技術士になるための努力は、問題集を何周したとかそういう明確な数字では測れません。

 このように、技術士とそれ以外の方の間には評価に大きな差があると思われます。ではこの差を埋めるためにはどうすれば良いでしょうか。

 

技術士が評価されるには?

 企業内での技術士の扱いつまり評価は、世間の評価にそのまま反映されます。よってまずは企業内での技術士の地位向上させる必要があります。私がもしこのまま出世していくなら、技術士に特権を与えます。社内で何かをする為に必要な資格として、企業内で特別な存在であることを周知します。どこの会社でもそうなれば、勝手に技術士の評価は高まります。言ってしまえば院卒と学部卒で入社時から職階が異なるのと同じくらい分かりやすくすればいいのです。

 しかし、それには技術士の数があまりにも少なすぎます。3番目に合格者が多い機械部門ですら、毎年300人も技術士になれないのが現状です。日本には20万社以上のメーカーが存在するとのことで、700社に1人程度の割合です。結局技術士の評価を定着させるためには技術士の数を増やすしかありません。卵が先か鶏が先か‥。難しい話です。技術士は実務経験が必要な資格であるため、大学を卒業してから勉強を離れてしまうと、奮起するのは大変です。大学生の時から技術士を目指すようなプログラム(博士課程の様なもの)を創設したらどうかと思います。

 

 特別な地位に就かせる為に必要な資格にするには、試験を受験するためのメリットがもう少し明確にならないといけないですね。話が循環してしまいますが、まずは技術士が増えるのが先か特権を与えるのが先か。私は国から「これからの技術者として必要な素養に、技術士であること」をもっとアピールしていただきたいと願います。偉大な技術者の集まりである大企業でも技術士の数が少ないのは、技術士である必要がないと言っているようなものです。このイメージの払拭を日本中で行なっていく必要があります。例えば、求人募集などで技術士であることを条件に挙げてみるなどですね。

 

まとめ

評価向上の為には

・技術士の評価を上げるにはまず企業内の地位向上を目指す

・地位向上には特権を与える

・教育機関における技術士育成プログラムを作る

・国を挙げて技術士資格の重要性を発信する

・技術士の数を増やす(雇用を増やす)

最後に

 思っていることを素直に表現してみましたが、なかなか難しい問題でありあやふやな解決策しか見つけ出せないのが現状です。まずは、難易度に対するメリットの低さから、その向上心を評価する声が多く生まれることを望み、そして私自身それを発信し続けることで技術士の地位向上に貢献したいです。

 あとは、これは何度も言っていますが業務独占資格への働きがもっとあってもいいと思います。今後記事にしていきますが、更新制度が作られるかもしれないということでこれも資格の評価向上に繋がるかもしれませんね。

 

 

技術士二次試験 口頭試験対策 経歴と業務内容の詳細について

 今回は技術士二次試験の口頭試験対策ということで、基本編から発展させて経歴と業務内容の詳細について記事にします。

 

 

 

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経歴と業務内容の詳細はどう評価される?

 口頭試験の序盤は経歴と業務内容の詳細に関するプレゼンと質問になります。ここであまり躓かないようにしたいところです。なぜなら、試験時間は決まっているため。そしてコンピテンシーに関する質問時間が短くなり、加点が難しくなるためです。不合格の確率が高くなります。厳密にはわかりませんが、プレゼン後質問が特にない、もしくはプレゼンはなくいきなりコンピテンシーに関する質問に入った場合は合格の確率もかなり高いのではないでしょうか?

 上記のように、実際経歴と業務内容の詳細は、口頭試験の本筋とはあまり関係ないのでは?と感じています。どちらかというと、マイナス要素を挽回する機会と考えます。もしかしたらここでコンピテンシーの加点があるかもしれませんが。そういう意味ではピンチでもありチャンスでもりあます。もし申込書提出時点では作りこみが不十分(技術士としてふさわしくない点がある)であり、質問攻めにあうことが想定される場合は、いかにコンピテンシーが備わっているかをアピールしたいところです。自分ではどこに不備があるかわからない、という場合は申込書を客観的に見てもらうことが一番ですね。相手は技術士かそれに準ずる方にしてください。

 コンピテンシーのうち、コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメントについては経歴、業務内容の詳細の両方でアピールできます。経歴では、どのような立場でどのようなコンピテンシーを発揮したか?が説明できるようにします。

・〇〇の業務において、リーダーの立場(リーダーシップ)で△△を行った。〇〇という成果を出し、▢▢に転用した(評価)

・〇〇の業務において、リーダーの立場(リーダーシップ)で計画を立案し、リソースの調整をした(マネジメント)

などですね。

 留意点としては、あまり長々と説明しないこと。相手が聞く準備が出来ていないと、折角の加点ポイントを聞き逃してしまうという事故も起こり得ます。基本的には、コンピテンシーに関する質疑応答によって加点が発生すると考えてください。

 

プレゼン時の留意点

指定時間を守ること

 プレゼンの前に「△分で説明をしてください」と時間の指定がある場合が殆どのようです。この時間にも何らかの意図が隠されているはずです(例えば5分と長い場合は、補足説明を求められているなど)。よって5分と言われて2分で説明を終えることが良いとも言えません。試験官の要求にしっかりと応えられるよう、複数パターンか用意したいところです。この場合、プレゼン内容を覚えるのが大変というデメリットがあります。私の場合はまず5分のプレゼンを用意し覚え、そこから複数パターンを作成するという対策をしました。もっとも長いプレゼンを覚えておけば、変化球にも対応しやすくなります。

事実を述べること

 コンピテンシーを意識するあまり、誇張気味に話してしまうことがあるかもしれません。これは客観的に見ると相手に不信感を与え、さらに厳しい質問をされる可能性もあります。もしそれらに回答出来ない場合は、不合格になるかもしれません。それ以前に、技術士倫理綱領にあるとおり「信用の保持」つまり欺瞞的な行為をしないこと、という点に反しますね。

ホワイトボードの使用に慣れる

 技術的な内容を口頭で説明するには限界があります。特に機械部門はホワイトボードの使用を要求されるケースが多いみたいです。難しい成果を経歴や業務内容の詳細に盛り込むのも考え物です。一番は文章で伝わるよう記載することが望ましいですが、難しい場合は諦めて想定される質問内容に応じた図の作成に慣れておくことです。

 ホワイトボード対策は、以下の点に留意してください。

・正確に模写する必要はない・・・普段の業務で設計図を描く機会がある方は、いつもの癖で細部に拘り過ぎないよう気を付けたいです。

・鳥瞰図(アイソメ図)に拘らない・・・無駄に時間がかかるのでやめましょう。

・予め手順、内容を準備する・・・どこから書き始めるか?どの部分を書くか?などルーティーンを身につけましょう。

・練習時から時間を意識する・・・私は1分以内で描けるよう練習しました。

・ホワイトボードで練習する・・・職場の大きなホワイトボードを借りて練習することをお勧めします。

・描きながら説明する・・・描いてから説明すると時間が足りないはずです。描きながら説明できるよう練習しましょう。その場合、自分の体で図を隠さないよう立ち位置に気を付けたいです。

 

最後に

 経歴と業務内容の詳細に関する質問は、何らかの意図が隠されています。それは複雑な話ではなく、客観的に見て専門性が理解できない、技術士としてふさわしい点がわからないなど単純な話です。裏を返せば、ある程度事前に対策を練ることも出来るということです。

 口頭試験の有料講座では、模擬試験以外にも申込書の添削を行っていただける場合がありますので活用してみましょう。

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑫

  今回は技術士二次試験の合格体験記第12回になります。今回で完結の予定です。それでは最後までお付き合いください。

 

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その①

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その②

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その③

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その④

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑤

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑥

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑦  

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑧

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑨

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑩

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑪

  

 

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口頭試験後の日々

 口頭試験が終わって年が明けると、毎年恒例の会社の新年会に参加した。会社の新年会は全社員対象なので、ホテルの大広間を貸し切って盛大に行われる。同期と顔を合わせられるのもこの日だけだ。(全国に事務所があり、余程のことが無いと他事務所に行くことはない)

 一昨年の忘年会で技術士二次試験の受験を決める切っ掛けをくれた先輩に、本当に受験したことを伝え、口頭試験まで無事辿り着けたことを報告した。そしてやはり上司や所長などは結果が気になるらしく、口頭試験の手応えなど根掘り葉掘り聞かれた。そして所長からは、「私も受験したら受かるか?」と聞かれた。その方は私が認める数少ない技術者のうちの一人。もちろん「努力次第だと思います」と答えた。技術者が技術士になるにはただ試験に受かればいいということではなく、覚悟が必要なのだと心の中で付け加えた。

 

合格発表まで

 それから合格発表の3月6日まではあっと言う間だった。仕事に没頭していたこともあると思うが、合格発表までの期間に不合格かもしれないというストレスを感じないようメンタルコントロールをすることは重要だ。

 合格発表前日の夜は筆記試験同様あまり寝られなかった。合格発表は5時50分だった。技術士会の合格発表を確認する。受験番号を探している時が一番緊張するが、毎度機械部門の機械設計は一番上に番号が並ぶので心臓に悪い。私の受験番号は一桁なのですぐ見つかった。合格していた。以前不合格の夢を見たので、これが夢でないこと(ベタだが頬をつねったりして)を確認した時、自分でも恥ずかしくなるようなガッツポーズをした。野球で三振を取った時よりも大きなガッツポーズだったかもしれない。

 起きてリビングで余韻に浸っていると妻が起きてきた。一番に報告すると、筆記試験同様大変喜んでくれた。今思うと多くの方に喜んでもらったが、この時が一番嬉しかったかもしれない。家族の為にも頑張ろうという気持ちが、私の中でとても大きかったのだろう。

 会社に出社して、同僚に報告すると皆喜んでくれた。なりふり構わず会社の休憩時間などにも勉強していたため、皆挑戦に関しては知っていた。上司からは尊敬すると最大限の誉め言葉を頂いた。私の数年に及ぶ挑戦のきっかけをくれた人。私が技術者として初めて認められた瞬間だった。 

 その日帰宅すると、妻が私の大好物のチーズケーキを1ホール分買ってきてくれた。合格祝いだそうだ。私は逆に感謝したい。ここまで私の挑戦を支えてくれたことを。だから子供も含め、一緒にチーズケーキを食べながらこの幸せを噛みしめた。

 

技術士登録まで

 合格発表後すぐにでも登録を済ませたかったが、社印をもらうのに大分手間取ったので、登録証が届いたのは5月になってからだ。ここまで、周りから技術士の○○さんといわれる度、まだなんですよと説明するのが煩わしかった。口頭試験が終わって自信のある方は、合格発表後即申請できるよう準備しておいてほしい。

 

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最後に

  努力次第の本当の意味は、受験勉強だけを指しているのではなく、技術士としてあり続けることが出来る努力を指している。つまり継続研鑽である。私は技術士になってまだ半年の新米だが、技術士であることのプレッシャーから逃げたくなることもある。それはまだ私が技術者としての実力や実績が不足しているからだと思う。自分が胸を張って技術士を名乗るためにも、今後も努力を継続していくつもりだ。

 そして、来年は総合技術監理部門への挑戦を予定している。もちろん自分の為に受験するわけだが、このブログを読んでくれている方々へ、少しでも挑戦することへの大切さが伝わるよう結果を出す所存である。

機械設計に関する資格難易度比較

 以前機械設計技術者試験の特別インタビューページで「技術士から見た機械設計技術者試験」という記事を見つけて読んでみたところ、機械設計技術者試験と技術士試験の難易度比較がされていました。私も両方の資格を持っていますが、大体認識としてはあっていました。それでは、他の資格との比較はどうでしょうか?今回は私が過去に受験してきた試験を含めた難易度比較をしてみたいと思います。最初に断っておくと、この記事における難易度比較はそれぞれの資格の評価とは関係ありません。資格そのものの価値はまた別の話です。あくまで資格に挑戦する際の目安として参考にしていただければと思います。

 

 

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比較する資格

 私が今まで取得してきた機械設計に関係する資格は以下の通りです。

・技術士二次試験合格 ※技術士(機械部門)

・技術士一次試験合格

・1級機械設計技術者

・2級機械設計技術者

・1級CAD利用技術者

・2級CAD利用技術者

・1級機械・プラント製図技能士

・2級機械・プラント製図技能士

・QC検定2級  ※2021/04/05追加

 技術士(機械部門)を基準とした難易度

 まずは最高難度の技術士(機械部門)をSとしてランク分けします。

(S+ 技術士(総監部門) ※未取得)

S  技術士二次試験

A+  該当なし

A  機械設計技術者試験1級

B+  機械設計技術者試験2級

B  技術士一次試験 ※限りなくB+に近い

C+   1級機械・プラント製図技能士  

   QC検定2級 ※2021/04/05追加

C  2級機械・プラント製図技能士

D       1級CAD利用技術者

E        2級CAD利用技術者

 ランク付けは私の受験時の経験年数、それまでに取得した資格などの補正が反映されているため、人によっては全く異なります。

 あえて技術士二次試験と1級機械設計技術者の難易度に2ランクの差を設けたのは、やはり圧倒的な受験勉強時間の差でしょう。1級機械設計技術者はそれまでに取得した資格試験の知識と400時間の勉強時間で合格出来ました。しかし、技術士試験は1級機械設計技術者とそれに加えて1040時間の勉強を必要としました。実務経験も1年上乗せしています。これらの結果から、技術士二次試験合格のためには、1級機械設計技術者取得より倍以上の努力をしなければ合格出来ないと言えます。

 

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 2級機械設計技術者試験と技術士一次試験を比べて後者の難易度を若干下にしているのは、専門科目は2級機械設計技術者試験の方が難しい点、そして記述式があるという理由からです。一次試験には参考書が揃っている点も勉強がしやすく難易度が優しいように感じました。しかし、適正科目や基礎科目などの機械設計とはあまり関係のない要素の勉強が必要であり、その辺を総合的に考えての判断です。

 機械・プラント製図技能士は、知識よりも製図技能(図面を描く速さ)を磨く必要があります。この試験は実務経験(CADを操作する時間)が短くても、60時間ほど練習すれば合格て出来てしまいます。理由は、この試験の採点方法にあると私は考えています。元採点員の方の話によると、この試験は機能的な寸法の入れ方はあまり重要視されないとのことでした。そして、公差や溶接記号の入れ方などは、問題で指示された通りに入れるだけです。つまり、実際の業務に要する製図技能は採点されないということです。本来設計業務では、加工方法、公差(寸法公差、幾何公差)を検討し、図面化します。これは機械設計技術者試験で必要な設計知識や実務経験が必要ですが、この試験においてはそこまで必要ありません。最低限問題文に出てくる用語や問題がどのような機械の組図なのか?を把握できるだけの知識があれば十分です。以上の理由から、勉強時間も過去問を7年分ほど解く(主に作図スピードを上げる練習をする)ことで合格出来ますので、難易度も下げています。しかし決して簡単な試験ではありません。JISのルールを覚えていないと容赦なく減点されてしまいます。詳細は別記事にしていきたいと思います。

 CAD利用技術者は、CAD操作やCADに関する知識を問う試験です。図面を描くというよりはトレースなので、CAD操作を練習することに重点を置きます。新人や若手が業務に慣れるためには丁度良い難易度です。もしこの業界で仕事がしたい!という人はこの資格から始めることをお勧めします。入門編という意味で、同じような性質を持つ機械・プラント製図技能士よりも難易度を下げています。

 そして一番上に技術士二次試験の総監部門を持ってきていますが、括弧表記にしてある通り、まだ未取得です。しかし、技術士(機械部門)の上位資格であることから、1ランク上とさせていただきました。いずれ取得したいと考えているので、合格した時に難易度比較をしてみます。その時までは保留です。

 

最後に

 ランク分けしてみて感じたのは、簡単な資格から順に取得していくのといきなり難しい資格に挑戦するのとでは、感じる難度も異なるだろうということです。

  出来れば近いランクの資格(出来れば以前取得した資格よりも若干難しい資格)から徐々にステップアップし、最終的には技術士二次試験を合格したいところです。

 私は挑戦していませんが、三次元CAD利用技術者や計算力学技術者、QC検定、セーフティアセッサなど他にも比較対象はありますので、機会があればそれらとの比較もしていきたいと思います。そう思うとまだまだ取らなければならない資格は多いです。

技術士二次試験 口頭試験対策 想定問答集の作成

 今回は技術士二次試験の口頭試験対策ということで、基本編から発展させて想定問答集の作成について記事にします。

 

 

 

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相当問答集作成の重要性

 口頭試験は形式こそ筆記試験とは異なりますが、根本の対策は同じです。いかに事前対策をしておくかが合否を分けます。

 対策は主に2つ。タイトルにあるように想定問答集を作成すること。そしてもう一つはアウトプットに慣れることです。アウトプットの練習は想定問答集を作ってから行っていきます。よって想定問答集の作成は大変重要な作業です。

 アウトプット練習には狙いが2つあります。一つは面接形式の試験に慣れること。そしてもう一つは想定問答集を暗記することです。しかし実際の口頭試験でどのような質問をされるか?正しく想定できていないと、全く以て意味のない練習になります。想定問答は過去の質問内容を参考にすることで、ある程度対策できますが、少しでも合格率を挙げるためには、自分に合わせた想定問答を用意しておきたいです。

 

 私の場合、ノート2.5冊分の想定問答集を作成しました。実際にそこからの質問も多くありましたし、回答に困ることは一切ありませんでした。実際の口頭試験がどのような形で進んでいたかは過去記事を参考にしてください。

 

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想定問答集の作り方

準備

 想定問答集は基本的には一問一答の形で作ります。私の場合は、ノートに対しセクションを設け、後で見やすくするよう工夫しました。最終的には2冊のノートが出来上がりました。手書きで作ると整理が難しいので、ワードやエクセルなどを活用しても良いかもしれません。

 ここでいうセクションとは、口頭試験での流れに沿って分けた幾つかの質問の括りのことです。これをイメージするにはまず口頭試験の流れを見てみると良いです。

 では口頭試験の流れをおさらいしてみます。

1.業務経歴及び業務内容の詳細のプレゼン

2.各コンピテンシーに関する質問

3.技術士になった後の抱負

 

つまりセクションを設けるなら

①業務経歴及び業務内容の詳細

②コンピテンシー マネジメント

③コンピテンシー 評価

④コンピテンシー コミュニケーション

⑤コンピテンシー リーダーシップ

⑥コンピテンシー 技術者倫理

⑦コンピテンシー 継続研鑽

⑧今後の抱負

となります。

        

質問作成

 準備で作成したセクションを順番に作る事をお勧めしますが、慣れないうちはどんどん進めた方が良いので、イメージしやすいところから始めても問題ありません。

 なぜ順番に作る方が良いのか?ですが、業務経歴及び業務内容の詳細は合否を分けるポイントと言っても過言ではないからです。場合によっては時間がかかるため、なるべく初めのうちに対策しておきたいところです。それでは詳しく解説します。

 

業務経歴及び業務内容の詳細

業務経歴や業務内容の詳細は、一方的に話して終わりの場合もあれば、関連する質問が来る場合もあるようです。調査してみたところ、

・経歴が技術士の要件を満たしていない

・部門、選択科目が違う

・コンピテンシーが確認できない

など、どちらかと言うとそのままでは合格させられないような人に対して質問されるようです。私が思うに、場合によっては不合格になる可能性の高い質問が多いです。例えば以下の様な質問です。

・あなたが技術士にふさわしいと思う点を教えてください

・***について説明してください(***は部門又は選択科目のキーワードが入る)

ここで挽回できないようですと、不合格となります。そもそもこのような質問が来ないように、申込書をしっかりと仕上げておくことが重要であることが分かります。しかし今更どうしようもありません。まずは、業務経歴と業務内容を見直すことから始めます。一人で考えるよりも技術士や有料講座により客観的に助言をもらう方が良いでしょう。

  次に、自分の経歴や業務内容の詳細に見つかった不備を突かれた際の質問を考えます。例えば、申込書の記述が技術士の定義に合っていないと思うなら、「技術士にふさわしい点はどこか?」という質問が想定できます。評価が不十分だと思うなら、「この業務によってどのような成果が得られましたか?」という質問が想定できます。回答は人それぞれですが、なるべく定義やコンピテンシーに沿った回答が出来ると良いですね。客観的な助言を反映できると尚良しです。

 コンピテンシー

 コンピテンシーに関する質問は、昨年の実例からある程度テンプレート化されている質問があります。それは

「###について具体例を教えてください」 ※###は評価、マネジメント、リーダーシップ、コミュニケーションのいずれかが入る。

という質問です。つまり「あなたが技術士にふさわしいかどうか判断するために、各コンピテンシーが備わっているか確認させてください」と質問されているのです。

質問のニュアンスは多岐にわたりますが、回答は自分がどのようにコンピテンシーを発揮してきたか?をまずは棚卸して、回答を作成していきます。その為にも、今一度コンピテンシーの定義を確認しておきましょう。

 

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今後の抱負

 大体定型文として決まっています。ずばり以下の質問です。

「あなたが技術士になった際の抱負を教えてください」

 ここでの回答は、前向きで今の自分に足りないものを補おうとしているかどうか?が確認されると考えます。そもそも採点項目にないので、余程おかしなことを言わなければ問題ないと思いますが。最低限何も答えられないということが無いよう回答を準備しておきましょう。

・自己研鑽

・後進の育成

などを絡めると継続研鑽に加点がつくかもしれませんね。

回答作成時のポイント

 回答はなるべく短く作る、が鉄則です。以前お伝えしたように、口頭試験は時間が限られているため、1問でも多くの回答をしたいところです。筆記試験同様冗長文にならないよう気を付けましょう。極端な話、単語をつなげたようなメモを残しておく方が良いかもしれません。

 いずれにしても、回答は一度作ったら終わりではなく、何度も推敲して満足のいくものを作りたいですね。

 あと特に私が重要だと思うポイントは、覚えやすい文章構成であることです。各コンピテンシーの具体例を回答するときは、

「~の業務で~をしました。結果~することができました」

といった具合で、~の部分を変えるだけで統一しておきます。使う単語も、なるべくシンプルに。同じ意味でも複数使い分けないようにしたいところです。

 

最後に

 昨年の口頭試験実例から想定問答集を作成しました。私が受験した際の実例以外にも独自調査により多数の質問を集めることが出来ました。諸事情によりブログで公開することが出来ない為、気になる方は問い合わせより個別でご相談ください。

  

 口頭試験については私の記事を参考にしていただいても構いませんが、様々な対策本が出ています。予算的に問題なければいくつか読んでみることをお勧めします。

 

 

 

 

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑪

 今回は技術士二次試験の合格体験記第11回になります。前回は口頭試験直前までを記事にしました。いよいよ口頭試験本番です。引き続き最後まで目を通していただき、受験勉強の参考にしていただけたら幸いです。

 

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その①

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その②

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その③

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その④

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑤

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑥

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑦  

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑧

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑨

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑩

 

 

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口頭試験前日

 いよいよ口頭試験前日まで来た。あとはなるようにしかならない。直前まで面接練習をしていた成果も実感できており、ここからは如何に実力を100%だしきれるかに重点を置く。また、コミュニケーション以外で躓かないよう、暗記系の勉強は直前まで念入りに行った。具体的な持ち物は別記事で紹介するつもりだが、キーワード集や参考書はこれでもかというくらいカバンに詰め込んだ。当然すべてを試験前に使うことはないだろうが、お守りみたいなものだ。あると落ち着く。

 普通に仕事をして、定時で終え、帰宅後荷物をもってすぐに出発した。夕食は新幹線の中で済ませた。私は元々胃腸が弱いため、なるべく軽めの食事にしておいた。ラーメン、焼き肉、カレーは論外である。整腸剤は用意しておいた方がいいかもしれないが、そこまで気が回らなかった。

 渋谷につくまでは4時間ほど。まぁ都会は慣れない。ホテルにチェックインできたのは11時を過ぎたころだ。どうやら以降はセキュリティの問題でホテルを出入りできないらしいが、朝食は事前に用意していたため問題なし。シャワーを浴びて一通り想定問答集をながめてから就寝した。しかし慣れない土地と明日で私の努力の成果が無駄になるかもしれないと思うと中々寝れないものだ。早くこのプレッシャーから解放されたい。

 

口頭試験当日

 口頭試験当日は9時に起きて12時までひたすら業務経歴の詳細の反復練習を行った。恐らくここが最後の練習。あとはノートや参考書を眺めることしか出来ないだろう。12時に部屋を出発し、チェックアウトを済ませてフォーラムエイトに到着したのは20分後。まず最初に受付で受験票を見せて会場の具体的な地図と、自分の試験会場が記載された資料を頂く。次どうするかだが、私の場合自分の試験会場までまずは足を運んでみた。噂通り扉の横に置かれた椅子で次の受験者が待っていた。緊張が一気に押し寄せ気持ちが昂る。

 下見を終え、控室へと向かった。ものすごい人だ。これだけの人がいるのにとても静か。寝ている人もいれば、私のように資料に目を通している方まで様々だ。部屋の入り口付近には官報の予約申し込み書?が置かれていた。凡そ3時間ほど過ごしただろうか、あっという間だった。いよいよ試験が近づいてきたため、試験会場へ向かった。ちなみに試験後は控室に戻ってこれないので忘れ物がないよう気を付けたい。

 椅子に座る前にトイレに向かったら、試験官らしき人とすれ違った。今思えばその方が私の試験の試験官だった。

 前の人は時間通り終わったらしく、「ありがとうございました」と言って出てきた。試験中の声はあまり聞こえなかったので、直前まで集中して待つことが出来る。私の試験時間まであと数分というところでいきなり中から試験官の方が出てきて「どうぞ」と私を入室させた。多少不意を突かれたが動じない。完全にスイッチが入っていた。ここからはリアルなやり取りをお伝えしたいと思う。

 

口頭試験開始

私「(入室後)失礼します」

入室すると、目の前に椅子とその先に会議用テーブル、試験官の方2人。私からみて左手側が進行役試験官A、その右に座るもう一人を試験官Bとする。

椅子の横まで移動。椅子の左手側にはホワイトボードが配置されている。

私「試験番号****のチャックです。よろしくお願いします」

試験官A「よろしくお願いします、それでは荷物を置いて着席してください」

私「失礼します」

試験官A「それではまず業務内容においてどのような専門知識を生かしたか。またその立場を2分で説明してください」

私「(いきなり想定してない質問。数秒で構成を練って)まず***年から***カ月~の業務を行いました。その際はチームリーダーとして従事しました」

これを簡単に2分で話そうとしたあまり、緊張で3項目が飛んでしまった。5秒ほど固まると

試験官A「緊張しないでリラックスしてください」

私「ありがとうございます。続きまして~」

なんとか話し切った。先ほどの試験官Aの一言で一気に緊張がほぐれた。しかし、2分と指示があったのに4分ほど要した。大丈夫か?

試験官A「ありがとうございます。それではいくつか質問していきます。まず業務内容の詳細で、あなたが記入している成果はかなり大きな成果のように受け取れます。なぜこれだけの成果が出せたか理由を教えてください」

私「顧客からの要求は~でしたが、全体最適化の観点から見るといくつもの改善個所が見えてきました。品質機能展開を行うことでそれが明確になりました。方策が明確になり、さらにそれを最後まで共有し続けることで、風化させることなく実現させることが出来ました」

ちょっと長すぎたか?

試験官A「わかりました。次にコミュニケーションについて具体例を教えてください」

テンポが速い

私「〇〇の業務において~を意識し、取り組みました。」

試験官Å「DRのような定期開催以外で意見のすり合わせを行う場はありましたか。だれが主催しましたか」

私「機械設計チームでの小レビューなどは随時行いました。私がリーダーだった時は私が主催していました」

試験官A「海外顧客とのコミュニケーションの取り方を教えてください」

私「基本的には英語でメールです。電話会議や現地でのミーティングは通訳を通し、伝達ミスがないよう心がけています」

試験官B「なるほど」

今まで黙っていた試験官Bが話し始めた。

試験官B「開発工程の中で現場作業者との製品化前のすり合わせがあると思いますが、どのように対応していましたか」

私「DRに組立、サービスの有識者を集めて擦り合わせを行いました。また必ず品質機能展開表を共有し、常に情報共有できる状態としました」

何やら試験官Aが手元にある紙に〇をつけている。

試験官A「マネジメントについて具体例を教えてください」

私「業務経歴の~の件で、短納期対応時に柔軟なリソースの調整を行い納期に間に合わせました」

試験官A「どのような手法で行いましたか」

私「工程管理表を作成し、日々進捗の見える化を行いました」

試験官A「スケジュールが遅れそうな場合どうしますか」

私「品質が第一であるため、リソースの調整がうまくいかない場合は関係部署と相談してスケジュールの見直しを行います」

試験官A「リーダーシップを発揮した事例を教えてください」

私「経歴の~において、納期とコストの目標値を守りたい製造部と品質の良いものを作りたい技術部で折り合いがつきませんでした。品質の重要性を訴え、最終的に最適化できることを伝え納得して頂きました」

試験官A「コスト、人、設備など資源確保の際に生じる利害調整について、具体事例で教えてください」

どのような手法を用いたか聞きたいのかな?

私「開発において、DRの場など多くの部署が一同に会すと利害関係で上手く折り合いがつきません。どの部署にも納得してもらえるよう、全体最適化を訴えるために品質機能展開を用います」

試験官B「経歴にある〇〇の設計は、あなたの専門分野で馴染みがないのではないでしょうか。どのようにリソースを確保しましたか」

私「OJTだけでなくOFF-JTや自己啓発を推進し、専門知識の確保に努めました」

試験官B「リソースは設計内容に対して適切な人材を割り当てなければなりません。スキルマップを用いたかどうかが聞きたかったです」

私「そうですね、以降活用していきたいと思います」

正直言うと私はリーダーとしてプロジェクトに参加していたが、役職的にスキルマップを見れる立場にない。このような状況は改善が必要だと思った。

試験官A「過去の成果をどのように活かしているか教えてください」

評価に関する質問かな?

私「〇〇設計においては、汎用性が高く、~業界以外でも活用できそうだった。暗黙知としないようナレッジマネジメントを行っている。結果他部署でも同様の成果をあげることができた」

試験官A「技術者倫理について質問します。倫理事項について具体事例を交えて教えてください」

私「公益の確保の観点から、機械安全について重点的に取り組んでいます。具体的には~の設計でリスクアセスメントを行いました」

試験官B「具体的にどのような考えを用いて設計しましたか」

私「基本的には本質的安全設計を目指します。場合に応じてフールプルーフやフェールセーフの考え方を用います。」

試験官A「継続研鑽は何をされていましたか」

私「機械設計に関する書籍を読んだり、資格の受験を通して研鑽を行ってきました」

試験官A「仕事の成果を発表した場はありますか。社内でも社外でもどちらでも結構です」

私「まずチーム内で成果発表を行う機会があります。他部署向けには技術交流会がありますので、そちらで成果を発表しました」

試験官B「今後技術士になったらどのように資質の向上を行っていきますか」

この質問は合格フラグか?

私「今後海外での業務も増えていくと思いますので、英語力を鍛え自分一人でも十分に顧客とコミュニケーションが取れるよう努力していきたいです。また、後輩への指導が出来るよう技術士としての資質を維持向上していきたいと考えています。その為にも技術士会のセミナーにも積極的に参加します」

試験官A「なるほど」

少し長くなったが、資質の向上は自分だけに当てはめるものではないと思い、後半を付け足した。手応えは良かった。

試験官A「それではこれで終わりにしたいと思います」

私「ありがとうございました」

椅子から立ち、荷物を持ってドアへ向かう。

私「ありがとうございました。失礼します」

お辞儀をして部屋を出た。

 

口頭試験の振り返り

 口頭試験が終わって、とてもすがすがしい気持ちになった。色々トラブルはあった。しかし自分の実力を100%とするなら80%くらいは出せた。何週間かにわたって模擬面接を行ったことにより、受け答えはしっかりできた(最初の業務経歴を除けば)。

 やっと解放されたと思い、打ち上げをしたいところだが、上記のような形かもう少し簡潔にでもいいので、試験内容を記録しておくことにした。これは是非皆さんにもお勧めしたい。私の場合は新幹線の移動時間を使い、スマホのメモに残しておいた。今でもこれを見ることで振り返りができる。仮に不合格だった場合は翌年対策に使える。

 ここで私がメモした内容をいくつか共有させていただく。まず専門知識に関する質問は一切なかったこと。以前も触れたが、口頭試験は筆記試験の繰り返しになってはならない。恐らくよほど筆記試験の結果に問題がなければ、私のような形式で進んでいくだろう。そして2つ目に評価はリアルタイムで行っているということ。コンピテンシーごとに問題がなければ丸を付けているように見えた。そこが気になってしまっては元も子もないが、自分の回答が適切だったかを知る方法の一つだ。最後に度々「あなたが主体となって行った業務ですよね」と確認された。私の場合、嘘偽りはないのではっきり「そうです」と返事をした。

  家に到着してまず初めに、妻と子供に感謝の気持ちを伝えた。合格したわけではないが、その日が来るまではたっぷりと家族サービスをしていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑫

 

技術士二次試験 海外業務実績の重要性

 今回は、技術士二次試験次試験において重要な海外業務実績について記事にします。

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技術士二次試験と海外業務実績の関係って?

 技術士のコンピテンシーのうち、コミュニケーションという項目があります。

コミュニケーション

  • 業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
  • 海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

 技術士二次試験はコンピテンシーについて評価されることが明確にされています。上記のコミュニケーションの定義をしっかりと理解することが重要です。

 詳細は別記事を確認していただくとして、コミュニケーションは単に普段の業務つまり国内での活動に限定されず、世界どこに行っても通用するものと私は解釈しています。

 

 

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  例えばあなたが国内企業に勤めていたとして、周りには日本人もしくは日本語が話せる外国人ばかりです。外国人の方と話す場合、コミュニケーションは全て日本語です。外国人の方々は日本居住のうちは日本の文化、ルールに順応されるでしょう。日本人として人に接するということです。

 しかし、日本から出たらどうでしょうか。それは全く異なります。中国には中国の、米国には米国、ドイツにはドイツの文化、ルールがあります。

  上記を理解した上で、技術士として業務が遂行出来るかどうかを二次試験で評価されます。

文化、ルールを理解することの重要性

 あなたが仮にマネージャーとして現地の設計メンバーを束ねる立場だったとして、設計メンバーば部下となりますから、指示には従って欲しいところです。しかし、メンバーは日本人特有つまりイレギュラーな意見の押し付けに不満が高まります。このギャップが両者の間に溝を生み、設計の品質にも影響を与えます。

 繰り返しになりますが、技術士はグローバルに活躍することが求められています。どこの国にいっても現地の文化、ルールを尊重し、仕事が出来なければならないのです。

 

どのようにアピールするの?

 二次試験ではコンピテンシーのコミュニケーションが評価されます。特に口頭試験においては直接的な質問がくる可能性が高いです。具体的には

・海外での業務経験はありますか

・実際に行ったコミュニケーション手段を教えてください

・設計を指導する立場として気を付けていることを教えてください

などです。ここで嘘をついても仕方ないですから、ない場合は正直に。ある場合は、自分のこれまでの経験を棚卸して、上記質問から派生しそうな質問を想定しておきましょう。

 

私の海外業務実績

 私の場合は、過去に何回か海外出張経験があります。2、3ヶ月に及ぶことも少なくありませんでした。業務内容としては、設計指導やSV、顧客との打ち合わせになりますが、どれもコミュニケーションは必須です。

 いつでも意思疎通が図れていることを重要視していました。仮に中国人と英語で話をしたとして、お互い母国語を使わないことで微妙なニュアンスのズレが生じ易いです。結果、YESをNOと捉えるなど、全く異なる結果になる可能性もあります。対策としては、文章による指示も並行して行うことと(チェックシートも含む)、すぐに成果を確認することです。例えば作図を依頼するとして、指示内容を文章でまとめて渡したり、同じような図面を100枚描く前に、1枚目で認識に齟齬がないか確認するのです。あとは、より外国語が達者な通訳を通すこともお勧めですが、極力自分自身のコミュニケーション能力で乗り切りたいです。成長につながりますしね。

 コミュニケーションは外国語が苦手な方でも問題ありません。全くできないのは論外ですが、ネイティブレベルである必要は無いと思っておけばよく、どちらかと言うとどのようにコミュニケーションを取るか?が重要です。ここに技術士としての資質を評価するポイントがあります。

 

海外で経験を積めない場合はどうしたらいい?

 最低でも日本で働いている外国人の方々とのコミュニケーションをどのように取っているか?を棚卸しましょう。それもないよ、と言う方は他のコミュニケーション能力でアピールします。

 実はコミュニケーションのコンピテンシーは2項目あって、そのうちの一つが満足していることを全力でアピールします。

 業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントや ユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。

 これに関する質問も当然来ます。ストレートに「意思疎通の手段を教えてください」と言った具合です。今後想定問答集を作成する予定なので、そちらにて回答例を確認してください。

 

最後に

 個人的にはコミュニケーションが1番対策し難いコンピテンシーだと思っています。具体的な手法が無いですし、回答は皆同じような形になりがちです。無難に60点を取りに行く戦法で構わないと考えていますが、想定問答を作り対策は入念に行っておきましょう。間違っても事実とは異なる内容でアピールしないようお願いします。技術者倫理に反する行為です。取り返しがつかない状況に陥るかもしれませんので十分注意してください。

 まだ技術士二次試験まで経験年数が足りない方は、今のうちにそのような経験が出来るよう自分で仕事をコントロールしたいですね。私は自分で海外出張が出来るよう働きかけていた方です。海外業務実績のように、勉強しただけでは得点が稼げない項目がいくつかあります。長い目で見て準備していきたいですね。

 

 

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑩

 今回は技術士二次試験の合格体験記第10回になります。前回はいよいよ口頭試験が始まったというところまで記事にしました。今回は口頭試験直前までを記事にします。引き続き最後まで目を通していただき、受験勉強の参考にしていただけたら幸いです。

 

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その①

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その②

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その③

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その④

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑤

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑥

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑦  

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑧

令和元年度技術士二次試験合格体験記 その⑨

 

 

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インプット期間

 口頭試験が始まって、想定問答集を作り直し、しばらくインプットの時間を設けた。口頭試験は、筆記試験時に覚えたキーワードを再度暗記する必要がある。業務経歴の説明に不足があったり、専門性について疑いをかけられると質問が来るそうだ。私の場合、受験者全体でいったら若い方なので、出来る限り準備したいという思いから、このような勉強も必要だった。

 キーワードの暗記は、筆記試験時のようなノートを眺めるという広範囲にわたる学習方法はやめた。正直そこにウェイトを置くべきではないと初受験ながらも十分理解していたからだ。学生が使う様な単語帳にキーワードの概要を記入し、持ち運んで隙間時間に学習するという方法をとった。これがなかなか効率が良く、家では家でしかできないことに集中出来るというメリットがある。ボイスメモも通勤時にまた聴くようになった。

 

口頭試験前に訪れた試練

 私の口頭試験日は年末ということで、外はとても寒く体調管理にも十分気を付けなければならない。特にインフルエンザには要注意だ。毎年私は予防接種を受けており今年も受けるはずだった。そう、受けるはずだった。。。

 その年は予防接種がなかなか受けれず(ワクチンがあまり出回らなかったから?)12月の上旬に受ける予定になっていた。予防接種当日若干体調が悪くなんだか熱っぽい。予防接種の注意事項を確認すると37.5℃以上の熱がある場合は接種不可とあったので、次の日に打たせてもらうことにした。職場から帰る途中で激しい悪寒に襲われた。まさかと思って家に帰ると高熱が出ていた。予防接種を受ける予定だった病院へ行って検査してもらった結果、なんと陽性だった。最悪の一言である。もう少し早くワクチンが打てていれば間に合ったかもしれないのに。。。とにかく薬をもらって安静にすることにした。

 最後にインフルエンザに罹ったのは10年以上前まで遡ると思う。その頃のことなどあまり覚えていないが、昔は周りが予防接種も打たずに感染して仕事を休んでいるのを見ると羨ましいなどと思ったりしたものだ。熱が下がってからも何日か休めるなんてラッキーくらいに考えていたと思う。今回の場合もまだそれくらいにしか考えておらず、「正直口頭試験の勉強が出来るなんてついてる!」なんてピンチはチャンス的なことを思ってどうやら頭がおかしくなっていたのかもしれない。実際は一切勉強なんてできなかった。インフルエンザ舐めていた。正直かなりつらかった。3日ほど40℃越えの熱が出て、意識が朦朧としていた。熱が引いた後も、体力を回復させるのに3日ほど消費し結局1週間を無駄にした。完全に快復したのが試験2週間前だ。手足口病といい、私にどれだけの試練を与えれば気が済むのか。。。

 もし今年インフルエンザの予防接種を受けていない方がいたら、絶対に受けてほしい。もし受験日と被ってしまったら口頭試験どころではない。後悔しないためにも私の経験を参考にしてほしい。

 

 宿探し

 さて、インフルエンザの治療で完全に忘れていたが、試験会場への交通手段と前泊するための宿を探すことにした。雪で会場に行けなかったときのことを考えて、渋谷駅周辺で検索した。まぁ予想はしていたがどこも空いていない。空いていても1泊1万円は軽くこえてくる。1日探して辿り着いた宿は、「ホテルユニゾ渋谷」だった。写真で見る感じかなり綺麗なホテルで、女性でも泊りやすいと思う。すぐ裏にコンビニもあって、食事も簡単に済ませられる。何より私にとっては、チェックアウトが12:00というのが丁度良かった。15時頃の試験だったので、あまりに早くホテルから追い出されると困るからだ。お値段は税込みで12,540円である。新幹線と合わせて4万程の出費だ。。。何としても合格せねば。

 ちなみに試験会場までは徒歩で15分ほどだったと記憶している。正直試験当日はかなり緊張しているため、徒歩の時間も気持ちを落ち着かせる時間として使えて丁度良い。

 

アウトプット期間

 想定問答集をある程度完成させたら、アウトプットの練習に入る。練習することで覚えたことを本番で意のままに話せるようになる。多少想定とは違っていても、即興で対応出来るようになるはず。簡単に言うと場慣れする、ということだ。

 アウトプット練習は、個人で行う方法と対人環境を用意して行う方法の二つがある。以前模擬試験に参加したが、あれは対人環境のアウトプット練習だ。ただ、模擬試験は費用が掛かりすぎる。そう何回も出来ないので、職場や家族、友人に協力してもらうことにした。2週間毎日人を変えて1時間ほど(試験時間は20分なので、2回)の模擬試験を行った。個人の練習では「業務内容の詳細」はすらすら答えられるのに、いざ人の前だと中々上手くいかない。録音してみると余計なことを話していることが分かる。スマホをストップウォッチ代わりに使うだけでなく、ボイスメモを用いて反省点を抽出する作業も重要だ。個人の練習は通勤時間(私の場合、車の中)を活用した。最初は、そもそも暗記すらできていなかったのに、終いの方には暗記した内容をかなりスムーズに話すことが出来るようになっていた。

  

 

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その⑪へ続く

技術者育成について考える OJT、OFF JT、自己啓発の違いを理解しよう

 技術者育成はいつの時代も変わらず私達が抱える重要な課題のうちの一つです。新人の頃、誰もが新人研修を受けたことがあると思いますが、これも技術者育成のための一つの方策です。しかし、技術者育成は学校のようにただ計画的に行えばいいというものではありません。課題は時代に合わせて少しずつ変化してきており、柔軟に対応が必要です。そこで、今回は技術者育成について記事にしたいと思います。

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技術者育成は経営者の課題ではない

  技術者育成というと、大掛かりな準備やコストが必要と考えていませんか?会場を借りた大掛かりな研修だけが技術者育成の手法ではありません。私の会社では企画部が研修計画を立てたり、講師を務めたりと技術者育成のために尽力しております。しかしそのような研修が行われる頻度は高くありません。新人研修は3カ月ほど設けられておりますが、2年目以降は1年に1度集合研修があるくらいです。

 この状況に不満を漏らす者も少なくありません。技術力の向上には質の良い教育が多く必要だと考えているのです。特に最近の新入社員にありがちです。残念ながらこの不満はいつまでたっても解消されないでしょう。何故なら、会社の集合研修で個人が欲している教育を行うことは困難だからです。集合研修では数十人という規模で行われることもあります。そこではなるべく全員に共通する課題を提示し、解決するための研修が行われるのです。設計者でも何を設計するかで必要な教育が異なり、このギャップが不満につながります。

 以上のことから、技術者育成は個人やその周りの人間(チームなどの小グループ)といった単位で課題を見つけ、解決していくことが望ましいと考えます。では具体的にどのような手法で技術者育成を進めていけばよいでしょうか。

技術者育成の手法

 技術者育成には大きく分けて三つの手法が存在します。

・On the job training(以下OJT)

・Off the job training(以下OFF JT)

・自己啓発

厳密には自己啓発は手法と呼べませんが、一応技術者育成として括っておきます。この三つを混同して考えて、技術士二次試験で誤った使い方をしないようにしましょう。

 

OJTとは

 業務を遂行しながら業務に必要な知識や技能を身につけさせる手法です。明確にOJTとは言いませんが、殆どの方はこの手法によって育ってきた筈です。私もまぁ例外に漏れず‥と言いたいところですが、殆どOJTは無かったですね。自分で仕事を取ってきて殆ど自分で処理しました。見積書や納品書の書き方は教えてもらいましたが、これは技術者育成とは関係ありませんのでノーカウントです。

 OJTのポイントは、仕事の与え方です。例えば、ある部品の設計を通して設計手順やルール、加工方法、製図方法など様々なことを教える。つまり「課題を設定してそれを解決させること」です。もちろん課題を解決できているか、成果の確認も育成する側の大事な仕事です。仕事を与えるだけではOJTといえません。

 

OFF JTとは

 業務から離れて、業務に必要な知識を身につけさせる手法です。外部研修などが代表的です。OJTとの違いは業務との関連性です。OFF JTは技術者の現状の課題を解決するための手段ですから、例えば安全設計に関する知識が足りないとなれば、外部セミナーに参加して知識を補います。特に業務では知識を得ることができないもの、つまり企業として教えることができないものはOFF JTを実践します。OFF JTは企業から報酬が得られます。外部研修の場合は、出張扱いになる場合もあるでしょう。

 

自己啓発とは

 業務外で業務遂行に際し、足りない知識や技能を身につける行為です。通勤や休み時間に参考書を読む、資格受験など様々な形があります。自己啓発は報酬が出ない以上、明確な目的意識がない方には難しいですね。

 よく自己啓発をする人に「何故そんな事が出来るのか?」と問いかける人がいますが、当たり前の話ですね。普通仕事の為なら仕事中に勉強すればいいと考えます。しかし、仕事中は定められたタスクが存在し、それを達成するために勉強をするという行為自体があまり認められません。そもそも勉強しなければならないほど無知であれば、仕事自体が回ってこないでしょう。成果が出ませんからね。社会人は経験年数が増すほど、自分にできる範囲か一歩踏み出したくらいのところでしか仕事しません。というか任せてもらえませんからね。

 より大きな仕事を任せてもらいたい、出世したいなどの向上心の高い人は自己啓発に取り組んでいます。

 

正しい技術者育成の在り方

 最初に述べたように、集合研修やセミナーといったOFF JTは一定の効果はあるかもしれません。しかし技術者人生の中でそれはあまり重要ではありません。育成にかける時間としては短すぎます。1日足らずの集合研修やセミナーの内容をいつまで覚えていることが出来るでしょうか?帰って復習する方はどれほどいますか?知識として身につくのは一時的なのです。

 自身に教育が必要だと感じたとき、自分自身で計画することが望ましいのです。押し付けられた教育ほど身にならないものはありません。今自分には何が出来て何が出来ないのか?自問自答をし、自身の育成計画を練る事。技術者育成は自分自身で行うことが大前提なのです。

 しかし、そればかりでは技術者育成は捗りません。自発的に勉強しようとする人間は稀です。OJT・OFF JT・自己啓発どれにしたって、企業側が技術者自身に技術者教育の重要さを理解させる取り組みを行う。そして実施した者にはきちんと対価(給与や希望異動を叶えるなど)を払うことを徹底する必要があると考えます。とりあえず勉強しろという上司は教育を放棄しています。そんな人に限って、大して勉強してきていません。その苦労と効率の悪さを知りませんからね。企業として技術者育成に適した環境づくりをし、個人が自発的に勉強できるよう協力することが重要です。

 私の技術者育成論は、私自身の体験に基づきます。私自身の課題を抽出し、勉強する→資格を取る→自己啓発が周知される→周囲のモチベーションが向上する→自己啓発は当たり前という雰囲気作りが完成

といった形で、手段というよりは環境を変えることを目標にしてきました。このように企業を動かす経営者で無くても出来ることはあります。企業に勤める一人ひとりが技術者育成に取り組みたいですね。

 

まとめ

  以上長々と語ってきましたが、要約すると以下になります。

・技術者育成は個人や小グループ単位で行うことが望ましい。

・技術者育成の方策としてはOJT、OFF JT、自己啓発がある。

・個人でも成長に何が必要か考え、計画することが大事。

・企業側も個人が自発的に勉強しやすい環境づくりをする。

・自分自身が率先して自己啓発を行い、周囲のモチベーションを高めて成長を促す。

・技術者育成は企業に勤める全員で取り組むべき。

技術士二次試験 口頭試験対策 口頭試験の流れ

 今回は技術士二次試験の口頭試験対策ということで、前回の基本編から発展させてもう少し詳細について記事にしていきたいと思います。まずは口頭試験がどのように行われるのかイメージしていただくために、試験開始から終了までの流れを解説していきます。

 

 

 

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技術士二次試験 口頭試験の概要

 まず口頭試験の概要について簡単に説明します。

日時:筆記試験合格通知書に記載された日時(例年11月下旬から1月末まで)

   ※今年は2月上旬から3月中旬まで

場所:フォーラムエイト

試験会場:各階会議室

     ※待合室あり

 

口頭試験の流れ

 口頭試験が始まる直前は、会場外扉横に設置されている椅子に座って声がかかるまで待ちます。10分前までにはここに来れるよう逆残して行動することが望ましいです。

 自分の試験が始まる前に前の受験者が退出します。ここから10分ほどの休憩?を挟んで、自分の番がやってきます。ここでジャケットなどの上着は脱いで手に持っておきます。

入室

 中から名前を呼ばれるわけではなく、扉を開けた試験官の方から中への入出を促されます。ここで腕時計を見て時間を確認しておきます。一番奥に会議机と椅子がこちらに向いており、そこから2メートルほど離れた場所に受験者(私)の椅子が配置されています。その後ろに荷物を置くための机がありました。扉から見て左手側丁度受験者の真横にホワイトボードが設置されていました。試験官は2~3名のパターンが多いようです。私の時は2名。

 まずは椅子の横に立つと、荷物を置くように促されます。その後自分の受験番号と名前を伝え、元気に「よろしくお願いします」といって着席します。ここで逐一指示がある場合と、特にない場合の2パターンあるようですね。私は後者のパターンでした。

 名前を呼ばれた時点で試験は始まっています。あまりここでモタモタしないようにしましょう。

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業務経歴と業務内容の詳細プレゼン

 着席したら、まずは初めの関門である「業務経歴と業務内容の詳細のプレゼン」です。人によってパターンが異なる様です。例えば以下のようなイメージです。

 ①業務経歴と業務内容の詳細を5分で説明してください。

 ②業務経歴について3分で説明してください。

 ③業務経歴のうち、~について詳細を説明してください。(時間指定なし)

 ④業務内容の詳細を2分で説明してください。

 ⑤特になし。(いきなり質問が飛んでくる)

私は②のパターンでした。

 場合によってはここでホワイトボードの使用を求められます。

 

コンピテンシーに関する質問

 口頭試験は予告通り、コンピテンシーに関して質問が来ます。順番通りの場合が多いようです。

①マネジメント

②評価

③コミュニケーション

④リーダーシップ

⑤技術者倫理

⑥継続研鑽

 質問はまず~について説明をします。といった感じで、質問の意図が明確になっています(~にはコンピテンシーの内いずれかが入ります)。これはリーダーシップについて聞かれているのかな?と受験者を惑わすことが無いよう配慮されています。

 質問内容は今までどのようにコンピテンシーを発揮してきたかという点について聞かれますので、事前に対策がしやすいです。

 

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今後の抱負

 継続研鑽の流れでこの手の質問が来ることがあります。これは合格フラグともいわれています。要は技術士として今後どうしていきたいか?といったような質問です。

 私の場合も質問されましたが、確か海外でも通用するような技術者を目指す為に、英語の勉強をするといった記憶があります。もう終盤になると緊張の連続で記憶が曖昧です。

 ここまで来たらほぼ終わりです。試験官の裁量で早く終わることもあれば10分の延長もあり得ます。

退室

 終わりを迎えたら試験官の方から「これで試験を終了します」と言われます。ありがとうございましたと伝えたら立ち上がり、荷物を取ります。そのままもう一度ありがとうございましたと言いながら扉へ向かいます。扉を背にしながら失礼しますといって退室し、立ち去ります。出来ればこの時腕時計で時間を確認します。自分の受験時間がどれほどだったのかも合否の判断基準となります。

 

再現

 筆記試験と同じく口頭試験も再現をしておきます。自分の回答が適切だったかを振り返ります。わざわざ紙に書かなくてもスマホのメモ機能を使えば大丈夫です。帰りの電車内で終わらせたいですね。

最後に

 今回は口頭試験の流れについて簡単に説明しました。近いうちに私の再現を公開したいと思います。

 

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 口頭試験については私の記事を参考にしていただいても構いませんが、様々な対策本が出ています。予算的に問題なければいくつか読んでみることをお勧めします。